全国展開の小売チェーン

全国展開の店舗チェーンで EC とサイトの解析基盤を統合、店舗送客の貢献を可視化。

全国に店舗網を持つ小売チェーンに対し、GA4 を軸としたアクセス解析基盤の再構築を実施。EC・店舗ページ・チラシ施策に分断されていたデータを統合し、Web からの店舗送客貢献を可視化。店舗ページ経由の来店予約を大幅に伸ばした事例。

アクセス解析 小売 マルチ店舗
Results

主要な成果

+85%
店舗ページ経由の来店予約
+22%
EC カート完了率
約 1/4 に削減
レポート作成工数

課題

全国に店舗を展開する同社では、EC サイト・店舗紹介ページ・キャンペーン LP がそれぞれ別のタイミングで構築されており、計測設計がバラバラのまま運用されている状態でした。GA4 への移行も「とりあえず移しただけ」にとどまっており、イベント名の命名規則が統一されていないため、サイト全体を横断した分析がほぼ不可能になっていました。

特に経営層から繰り返し問われていたのが、**「Web は店舗の売上にどれだけ貢献しているのか」**という問いです。店舗ページの PV は把握できても、そこから来店予約・店舗検索・経路検索といった「来店につながる行動」がどの程度発生しているのかを示すデータがなく、Web 施策への投資判断が感覚に頼らざるを得ませんでした。加えて、月次レポートの作成に担当者が毎月数日を費やしており、分析ではなく集計に時間が溶けていることも現場の大きな負担になっていました。

アプローチ

1. 計測設計の棚卸しと統一イベント設計

支援初期に、EC・店舗ページ・キャンペーン LP に散在する既存タグとイベントをすべて棚卸ししました。そのうえで、「購入」「来店予約」「店舗検索」「経路検索」「チラシ閲覧」など事業 KPI に直結する行動を最上位イベントとして定義し、サイト横断で同じ命名規則・同じパラメータ構造で計測される統一設計に再構築しています。GTM のコンテナ整理もあわせて実施し、不要タグの削除によりページ表示速度の改善にも寄与しました。

2. 店舗送客ファネルの可視化

再構築した計測を土台に、「流入 → 店舗ページ閲覧 → 店舗検索 / 経路検索 → 来店予約」という店舗送客ファネルを Looker Studio 上で可視化しました。店舗別・地域別・流入チャネル別にファネルを分解できるようにしたことで、「どのエリアの店舗ページが送客に効いているのか」「どのチャネルが来店予約まで到達しやすいのか」が初めて定量的に語れる状態になりました。

3. EC 側のボトルネック改善と定例運用の設計

解析基盤の整備と並行して、EC 側ではカート投入から購入完了までの離脱ポイントを分析。配送料の表示タイミングと会員登録導線がカート離脱の主要因であることを特定し、改善案の実装をサイト運用チームと伴走しました。さらに、本部と店舗運営チームが月次で同じダッシュボードを見ながら施策を議論する定例の運営にも入り、数字を起点とした改善サイクルを組織に定着させています。

成果

支援開始後、店舗ページ経由の来店予約は支援前比で 85% 増加。Web からの店舗送客貢献が定量化されたことで、店舗ページへのコンテンツ投資やローカル施策の予算が正式に確保されるようになりました。EC 側でも、カート導線の改善によってカート完了率が 22% 向上しています。

また、月次レポートの自動化により、担当者の集計工数は約 4 分の 1 に削減。空いた時間が「数字を眺める時間」ではなく「次の打ち手を考える時間」に置き換わったことが、同社の現場で最も評価されているポイントです。

LOads が担当した支援領域

  • GA4 計測設計の全面見直しと統一イベント設計
  • GTM コンテナの整理・不要タグの削除
  • 店舗送客ファネルの可視化 (Looker Studio ダッシュボード構築)
  • EC カート導線のボトルネック分析と改善伴走
  • 本部・店舗運営チーム横断の月次データ定例の設計・運営
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