課題
大手 Web メディアを運営する同社では、長年アクセス解析を担当してきたメンバーの退職が決まっていました。GA4 / CRM / 料金ページのデータを横断して見られる人が不在になることが事業側でも認識されており、「後任を 0 から育てるよりも、外部の解析パートナーに引き継ぎたい」というご相談から、LOads の支援がスタートしています。
特に課題として挙がっていたのは、料金ページの CVR が長期間横ばいで、改善打ち手が枯渇していた点と、CRM 配信の効果が見えづらく、配信タイミングが感覚運用になっていた点でした。データが分断されたまま、判断のためのデータ統合が誰の業務でもない、という典型的な構造課題が見られました。
アプローチ
1. ナレッジ移管
支援初期に、退職予定の担当者から GA4 設定・CRM タグ・料金ページのイベント構造をヒアリングし、社内ドキュメントとして再構築しました。LOads が引き継ぐだけでなく、事業側の意思決定者が自分で読めるレベルにまで言語化することを重視しています。
2. データ統合と「真の CV ファネル」の可視化
GA4 / CRM / 料金ページの 3 データソースを Looker Studio で統合し、「CRM 配信 → サイト流入 → 料金ページ閲覧 → CV」のファネル全体を 1 つのダッシュボードで追えるようにしました。これにより、どこで離脱しているのかが事業側にとっても自明な状態になり、改善議論の質が一段上がりました。
3. CRM 配信タイミング最適化
ダッシュボードで見えたのは、**「CRM の配信タイミングがユーザーの検討フェーズと噛み合っていない」**という事実でした。配信時刻・配信曜日・トリガーイベントをそれぞれ AB 検証し、料金ページへの到達率が支援前比で大きく改善する組み合わせを特定しています。
4. 料金ページの CVR 改善
到達率改善に合わせて、料金ページ自体の構成も見直し。プランの比較順序・FAQ の見せ方・ファーストビューのコピーを AB テストし、CVR は支援前比で約 76% 向上しました。
成果
CRM 配信最適化と料金ページ CVR 改善の合わせ技により、改善実装後、数千万円規模の追加売上創出に寄与しました。それ以上に同社側で評価されているのは、意思決定のリードタイムが「週次会議で議論 → 翌週施策化」だったものが「日次でデータを見て即日施策化」に変わったことで、改善のスピード自体が事業の体質として定着しています。
退職を起点としたリスクを、データ基盤と意思決定速度の両方を底上げする機会に転換できた事例です。
LOads が担当した支援領域
- アクセス解析ナレッジ移管 / 社内ドキュメント化
- GA4 / CRM / 料金ページのデータ統合 (Looker Studio)
- 真の CV ファネル可視化と週次改善議論のリード
- CRM 配信タイミングの AB 検証
- 料金ページの構成・コピー改善 / AB テスト設計