課題
リユース事業を展開する同社では、買取サービスサイトの老朽化が事業成長のボトルネックになっていました。サイト制作は制作会社、広告運用は広告代理店、SEO はまた別のコンサル会社と、施策ごとに外部パートナーが分断されており、改善の責任の所在が曖昧な状態。広告経由の流入はあるものの、サイト側の導線が古く、スマートフォンからの買取申し込みが途中離脱しやすい構造でした。
さらに、リユース業界は「品目名 + 買取」という検索需要が大きい一方、同社のサイトは品目別のページが整備されておらず、自然検索ではほぼ指名検索しか獲得できていないことも構造的な課題でした。広告費を増やしても問い合わせが比例して伸びない状況の中、LOads には「サイトリニューアルを機に、集客まで含めて一気通貫で見直したい」というご相談をいただきました。
アプローチ
1. 「買取導線ファースト」のサイト再設計
リニューアルの起点は、デザインの刷新ではなく買取導線の再設計でした。実際のユーザー行動データを分析すると、流入の大半がスマートフォンで、かつ「査定額の目安が分からないまま申し込みフォームに進むことへの不安」が離脱の主因と仮説立てできました。そこで品目別ページに買取実績の目安を掲載し、LINE 査定・宅配買取・店頭買取の 3 導線をファーストビューから常時選択できる構造へ変更。フォームも入力項目を絞り込み、ステップ分割型に再構築しました。
2. 品目別ページを「広告 LP × SEO ハブ」として一体設計
リユース業の検索需要は「品目名 + 買取」「品目名 + 相場」に集中するため、品目別買取ページを、リスティング広告の受け皿 (LP) と SEO のハブページの両方として機能させる設計を採用しました。広告グループと品目ページを 1 対 1 で対応させることで広告の品質スコアを改善しつつ、ページ下部には相場解説・査定基準・よくある質問を構造化して掲載し、自然検索でも評価されるコンテンツ資産に育てています。
3. 広告・SEO・サイト改善を単一の改善サイクルに統合
支援体制としては、週次の定例で広告の検索クエリデータ・自然検索の順位データ・サイト内の行動データを同じテーブルに載せ、「次にどのページを作るか / 直すか」を一つの優先順位リストで意思決定する運用に統合しました。広告で CV が取れた品目クエリは SEO 記事化し、SEO で流入が伸びた品目は広告でも入札強化する、という相互送客のループを回しています。
成果
リニューアル公開後、買取問い合わせ数はリニューアル前比で2 倍超 (+115%) まで拡大。広告アカウントの構造改善と LP 一体設計の効果で、CPA は約 28% 改善しました。品目別ページ群が自然検索でも評価され、指名外キーワードからの自然検索流入は約 2.5 倍に成長。広告に依存しない集客基盤が育ち始めています。
LOads として重視しているのは、数値以上に**「サイト・広告・SEO の意思決定が一本化された」**ことです。施策ごとに分断されていた改善サイクルが単一のループに統合されたことで、新しい買取品目の立ち上げ時にも「ページ制作 → 広告出稿 → SEO 育成」の流れを短期間で再現できる体制が残りました。
LOads が担当した支援領域
- 買取サービスサイトのリニューアル (情報設計 / 導線設計 / 制作ディレクション)
- 品目別買取ページの「広告 LP × SEO ハブ」一体設計
- リスティング広告のアカウント再構築と運用
- 品目別 KW の SEO コンテンツ企画・内部リンク設計
- 週次の統合レポーティングと改善優先順位の意思決定支援