課題
電機メーカーグループの IT 企業である同社では、新規 BtoB サービスの立ち上げにあたり、専用サイトをゼロから構築する必要がありました。それまではグループのコーポレートサイト内の 1 ページでサービスを紹介していましたが、問い合わせ導線が深く、サービスの価値が伝わる構造になっておらず、Web 経由の引き合いはほぼゼロという状態でした。
社内には Web 制作・広告運用の専任担当がおらず、制作会社と広告代理店を別々に探すと、「サイトは作ったが集客の設計がない」「広告は出したが受け皿が弱い」という分断が起きることを懸念されていました。サイト制作と広告運用をまとめて設計できるパートナーを探す中で、LOads にご相談をいただきました。
アプローチ
1. 検索意図から逆算したサイト構造設計
制作に着手する前に、まずターゲット企業の検討プロセスと検索行動の調査を実施しました。「課題名 + 解決策」「ソリューション名 + 比較」「ソリューション名 + 費用」といった検索クエリ群を整理し、検討フェーズごとに必要なページ (サービス概要 / 機能詳細 / 導入の流れ / 料金の考え方 / FAQ) を定義。広告のランディング先とオーガニック流入の受け皿を兼ねるサイト構造として設計しています。
2. サイト制作と広告アカウント構築の同時進行
ワイヤーフレーム確定後は、デザイン・実装と並行してGoogle 広告のアカウント設計・キーワード選定・広告文作成を進行。サイト公開と同日に広告配信を開始できる体制を組みました。公開後にゼロから広告を立ち上げる場合と比べ、初動の学習期間を大幅に前倒しできています。
3. 営業部門と連携した「商談化」までの設計
BtoB 事業では「問い合わせ数」だけを追うと、情報収集目的の問い合わせが増えて営業が疲弊するリスクがあります。同社の営業部門と商談化の基準・問い合わせフォームの設問設計・対応フローをすり合わせ、フォーム段階で検討度を判別できる設計にしました。広告の最適化も、問い合わせ数ではなく商談化した問い合わせを成果地点として運用しています。
成果
サイトは要件定義から短期間で公開し、公開と同時に広告配信を開始。公開後、月間の商談数はサイト公開直後と比較して 3 倍規模まで拡大しました。問い合わせ CVR も、旧コーポレートサイト経由と比較して大幅に改善しています。
「Web 経由の引き合いはほぼゼロ」だった新規事業が、広告とサイトを同じ設計思想で作ることで、立ち上げ初年度から営業パイプラインの一角を担う獲得チャネルに育った事例です。現在は獲得キーワードの拡張と、導入検討層向けのコンテンツ拡充を継続的に支援しています。
LOads が担当した支援領域
- ターゲットの検索行動調査とサイト構造 (IA) 設計
- 新規事業サイトの制作ディレクション (ワイヤーフレーム〜公開)
- Google 広告のアカウント設計・運用 (商談ベースでの最適化)
- 問い合わせフォームの設問設計と営業部門との商談化基準整備
- 公開後の週次レポーティングと改善施策の提案