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SEO対策のやり方を7ステップで解説:初心者が成果につなげる進め方

SEO対策のやり方を、目的設定、計測環境、現状確認、キーワード整理、記事設計、制作、公開後改善の7ステップで解説します。
SEO対策のやり方を7ステップで解説:初心者が成果につなげる進め方

SEO対策のやり方で最初に決めるべきことは、記事を何本作るかではありません。

まず決めるべきなのは、SEOでどの成果を増やしたいのかです。検索流入を増やしたいのか、問い合わせを増やしたいのか、資料請求を増やしたいのか、広告費に頼りすぎない集客基盤を作りたいのか。目的によって、狙うキーワード、作る記事、内部リンク、CTA、公開後に見る数字は変わります。

SEOは、検索結果で上位表示されるための作業だけではありません。読者が検索し、記事を読み、疑問を整理し、次のページへ進み、必要であれば相談する。その流れを作るための設計です。だからこそ、初心者ほど「何から始めるか」よりも、==どの順番で進めるか==を決めることが大切です。

この記事では、SEO対策のやり方を7ステップで整理します。単なる作業リストではなく、Search Console、GA4、広告データ、問い合わせ導線まで含めて、企業サイトで成果につなげるための進め方として解説します。

補足ボックス|この記事でわかること

SEO対策は、目的設定、計測環境、現状確認、キーワード整理、記事設計、制作、公開後改善の順番で進めると迷いにくくなります。検索順位だけで判断せず、表示回数、クリック率、回遊、サービスページ遷移、問い合わせを分けて見ることで、次に直すべき場所が見えます。

  • 初心者が最初にやるべきSEO対策の順番
  • Search ConsoleとGA4で見るべき数字
  • キーワードを検索意図ごとに整理する方法
  • SEO記事と問い合わせ導線をつなぐ考え方
  • 自社で進めるべきか、外部に相談すべきかの判断基準

補足ボックス終了

SEO対策のやり方は目的設定から始める

SEO対策を目的、読者、導線、計測の観点から始める図解

SEO対策で最初にやるべきことは、記事制作でも、ツール導入でも、細かいタグ修正でもありません。

最初に決めるべきなのは、SEOで増やしたい成果です。アクセス数を増やしたいのか、見込み顧客の問い合わせを増やしたいのか、採用応募を増やしたいのか、既存顧客向けの情報提供を強化したいのか。ここを曖昧にしたままSEOを始めると、作業量は増えても成果の判断ができなくなります。

たとえば「SEO対策とは」のような基礎記事は、認知や学習の入口として有効です。一方で「SEO会社 選び方」「SEO費用」「SEOコンサル 依頼」のようなキーワードは、比較検討や相談に近い読者が含まれます。どちらが良い悪いではなく、記事ごとの役割が違います。

SEOで問い合わせを増やしたい場合は、流入数だけを追うと判断を誤ります。検索数が多いキーワードで上位化しても、自社サービスと関係が薄ければ問い合わせにはつながりにくいです。逆に検索数が少なくても、課題が具体的で、外部相談やサービス検討に近いキーワードは、事業成果に近い入口になります。

SEOの目的 主に見る指標 作るべき記事の例
認知を増やす 表示回数、流入数 用語解説、基礎記事
課題解決を助ける クリック率、回遊、滞在 やり方、チェックリスト、改善方法
比較検討を進める サービスページ遷移 費用、選び方、外注判断
問い合わせを増やす CV数、CVR、商談化率 診断、事例、相談導線つき記事

綱脇耕輔の実務見解として、弊社ではSEO対策を考えるときに「記事を増やすかどうか」から入りません。まず、検索流入がどのページを経由して問い合わせへ進むのかを見ます。そこが見えていない場合、新規記事よりも、既存記事の改善、内部リンク、サービスページ、フォーム導線の見直しを優先した方がよいことがあります。

補足ボックス|現場でよく見る失敗

「毎月10本記事を作る」と決めてからSEOを始めるケースがあります。制作量を決めること自体は悪くありません。ただし、どの検索意図に答える記事なのか、どのページへつなぐ記事なのかが決まっていないと、似た記事が増え、後から整理しづらくなります。

補足ボックス終了

目的設定の時点で、次の3つを決めてください。

  • SEOで最終的に増やしたい成果
  • 読者に読後どの行動を取ってほしいか
  • 公開後にどの数字で改善判断をするか

この3つが決まると、SEO対策のやり方はかなり整理しやすくなります。==SEOは「記事を書く施策」ではなく、「検索から次の行動へつなげる施策」==として設計するのが基本です。

ステップ1:Search ConsoleとGA4で計測環境を整える

SEO対策でSearch Console、GA4、CRMや広告データをつなげて見る図解

SEO対策を始める前に、計測環境を整えます。

最低限必要なのは、Google Search ConsoleとGA4です。Search Consoleでは、検索結果での表示回数、クリック数、クリック率、平均掲載順位、検索クエリを確認できます。GA4では、サイトに入った後に読者がどのページを見たか、サービスページへ進んだか、フォーム到達や問い合わせにつながったかを確認できます。

GoogleのSearch Consoleヘルプでも、検索パフォーマンスレポートではクリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位などを確認できると説明されています。SEO対策では、この数字を見ながら「検索に出ていないのか」「出ているがクリックされないのか」「クリック後に行動されないのか」を分けて考えます。

ツール 主に見る数字 判断できること
Search Console 表示回数 検索結果に出ているか
Search Console クリック数、CTR 検索結果で選ばれているか
Search Console 平均掲載順位 上位化の余地があるか
GA4 流入後のページ遷移 記事から次に進んでいるか
GA4 キーイベント 問い合わせや資料請求につながっているか

初心者がつまずきやすいのは、順位だけを見てしまうことです。順位は重要ですが、順位だけでは成果を判断できません。たとえば平均掲載順位が上がっても、クリック率が低ければ流入は増えません。流入が増えても、サービスページへ進まなければ問い合わせは増えません。

SEO対策で見るべき数字は、検索結果から問い合わせまでの段階で分けます。

  • 検索に出ているか:表示回数
  • 選ばれているか:クリック数、CTR
  • 読まれているか:回遊、滞在、スクロール
  • 次に進んでいるか:サービスページ遷移、関連記事回遊
  • 相談されているか:問い合わせ、資料請求、商談化

この分解ができると、改善施策を間違えにくくなります。表示回数が少ないなら、記事テーマや検索意図の設計を見直します。表示はあるがクリックされないなら、タイトルやメタディスクリプションを見直します。クリックはあるが問い合わせがないなら、本文、内部リンク、CTA、サービスページを見直します。

補足ボックス|データを見るときの注意

Search Consoleの数字は、検索結果側の状態を見るためのデータです。問い合わせや受注まで見たい場合は、GA4、フォーム、CRM/SFA、広告管理画面のデータと組み合わせて判断します。SEO単体の数字だけで事業成果を判断しないことが大切です。

補足ボックス終了

計測環境が整っていないまま記事を増やすと、後から「何が効いたのか」が分からなくなります。SEO対策を始める前に、少なくともSearch ConsoleとGA4を確認できる状態にしておきましょう。

ステップ2:既存サイトの現在地を確認する

SEO対策で既存サイトの表示、クリック、流入、CVの状態を確認する図解

計測環境を整えたら、新規記事を作る前に既存サイトの現在地を確認します。

SEO対策というと、新しい記事を増やすイメージが強いかもしれません。しかし、すでに公開されているページがある場合、既存ページの改善の方が早く成果に近づくことがあります。特に、Search Consoleで表示回数があるページや、11位から20位付近にいるクエリは、改善余地を見つけやすいです。

最初に見るべき項目は次の通りです。

確認項目 見る理由 改善の例
表示回数が多いページ Googleに認識されているか タイトルや見出しを調整する
CTRが低いページ 検索結果で選ばれていないか タイトル、説明文を見直す
11位〜20位のクエリ 上位化の余地があるか 不足情報、内部リンクを追加する
流入後に離脱するページ 次の行動がないか 関連記事やCTAを追加する
CVにつながるページ 成果導線の中心か 重要記事からリンクを集める

ここで大切なのは、既存ページを「順位が低いからダメ」と見ないことです。表示回数があるページは、すでに検索結果に出る入口があります。そこに不足している見出し、本文、画像、内部リンク、CTAを追加すると、新規記事を作るよりも効率的に改善できることがあります。

綱脇耕輔の実務見解として、既存記事は次の4つに分けて判断します。これは実務上の判断フレームであり、すべてのサイトに機械的に当てはめるものではありませんが、改善優先度を決めるときに使いやすい考え方です。

状態 判断 主な打ち手
表示あり・クリック少ない 選ばれていない タイトル、メタディスクリプション改善
クリックあり・回遊少ない 読後導線が弱い 内部リンク、関連記事、CTA追加
流入あり・CVなし 事業導線が弱い サービスページ接続、フォーム導線改善
表示もクリックも少ない テーマ設計が弱い 検索意図、記事役割、統合を見直す

==新規記事を作る前に、既存記事で改善できるページを探す==ことは、SEO費用を無駄にしないためにも重要です。すでにある資産を見ずに記事を増やすと、似たテーマの記事が増え、カニバリが起きることがあります。

カニバリとは、近い検索意図の記事が複数存在し、どの記事を主役にするべきか分かりにくくなる状態です。SEOでは、記事数が多いことよりも、記事ごとの役割が整理されていることが重要です。

補足ボックス|現場メモ

既存記事が多い企業ほど、最初のSEO施策は「新規記事制作」ではなく「棚卸し」になることがあります。検索意図、記事タイトル、流入、CV導線を一覧化するだけで、作るべき記事よりも直すべき記事が先に見えることがあります。

補足ボックス終了

ステップ3:キーワードを検索意図で整理する

SEO対策キーワードを基礎理解、実践手順、記事制作、改善、外注判断に整理する図解

SEO対策では、キーワードを単語の一覧として扱わない方がよいです。

キーワードは、読者の悩みの入口です。「SEO対策 やり方」と検索する人は、具体的な手順を知りたい。「SEO キーワード選定」と検索する人は、記事テーマの決め方を知りたい。「SEO 費用」と検索する人は、外注や予算の判断材料を探している可能性があります。

同じSEO関連のキーワードでも、検索意図は違います。検索意図を見ずに記事を作ると、読者が知りたいことと本文がずれます。上位表示を狙うだけでなく、問い合わせにつなげたい場合は、読者の検討段階も見ます。

キーワードは、次のようにグルーピングすると整理しやすくなります。

ニーズグループ キーワード例 記事の役割
基礎理解 SEOとは、SEO対策とは 全体像を理解してもらう
実践手順 SEO対策 やり方、SEO方法 何から始めるか示す
記事制作 SEO記事 作り方、SEOライティング 記事制作の手順を説明する
改善 SEO 流入 増えない、SEO リライト 既存施策の課題を解決する
外注判断 SEO費用、SEO会社 選び方 相談や依頼の判断材料を出す

検索ボリュームが大きいキーワードは魅力的です。ただし、問い合わせに近いとは限りません。SEO対策で事業成果を狙うなら、検索数の大きさだけでなく、課題の具体性自社サービスへの近さを見ます。

たとえば、月間検索数が多い基礎キーワードは、メディア全体の入口になります。一方で、検索数が少ない外注判断キーワードは、相談につながりやすい入口になることがあります。どちらも必要ですが、役割を分けて記事管理する必要があります。

弊社では、キーワードを見たときに次の3つを確認します。

  • 読者の悩みが明確か
  • 自社の支援領域と接点があるか
  • 記事を読んだ後に自然な次の導線があるか

この3つがそろうキーワードは、SEO記事としての優先度が高くなります。逆に、検索数が大きくても、自社の支援領域と関係が薄いキーワードは、記事化しても問い合わせにはつながりにくいです。

補足ボックス|重要な判断基準

SEO対策で狙うキーワードは、検索ボリューム順に並べるだけでは不十分です。==検索意図、記事の役割、問い合わせ導線までセットで判断する==と、記事管理が崩れにくくなります。

補足ボックス終了

広告運用をしている企業であれば、広告の検索語句データもSEOに活用できます。広告でCVしている検索語句は、SEOでも優先度が高いテーマになる可能性があります。逆に、広告では費用対効果が合いにくいが、情報提供として価値があるテーマは、SEO記事で受ける選択肢もあります。

SEOと広告を別々に考えるのではなく、広告データから検索意図を読み、SEOで資産化するという考え方を持つと、記事テーマの優先順位を決めやすくなります。

この記事もおすすめ|SEOコンサルとは?依頼できること・費用・会社選びのポイント|キーワード設計や記事全体の優先順位を外部に相談する場合の判断材料になります。|記事を読む →

ステップ4:記事構成と内部リンクを設計する

SEO対策記事を基礎記事、手順記事、深掘り記事、改善記事、外注判断記事へつなぐ図解

キーワードを整理したら、記事構成を作ります。

記事構成では、検索上位の記事を確認し、共通して扱われている論点を把握します。たとえば「SEO対策 やり方」の検索結果では、SEOの基本、Search ConsoleやGA4の導入、キーワード選定、コンテンツ制作、内部対策、効果測定、リライトといった論点が共通して出やすいです。

ただし、上位記事の見出しをそのまま並べるだけでは、独自性のない記事になります。Googleの「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツ」でも、独自の情報、分析、実質的な価値があるかを確認する考え方が示されています。SEO記事では、共通論点を満たしたうえで、自社の実務経験、判断基準、チェックリスト、データの見方を加えることが重要です。

記事構成を作るときは、次の順番で考えます。

1. 検索意図に答える必須論点を洗い出す 2. 読者がつまずきやすいポイントを補足する 3. 自社の実務知見や判断基準を入れる 4. 関連記事やサービスページへの導線を決める 5. FAQで残りの疑問を回収する

記事構成で重要なのは、1本の記事にすべてを詰め込まないことです。「SEO対策のやり方」の記事では、全体の進め方を示します。キーワード選定、SEOライティング、リライト、費用、会社選びは、それぞれ別記事で深掘りし、本文中の内部リンクでつなぎます。

記事タイプ 役割
親記事 全体像を伝える SEO対策とは
手順記事 実践順序を示す SEO対策のやり方
深掘り記事 個別テーマを詳しく解説 SEOキーワード選定、SEOライティング
改善記事 課題の原因と打ち手を示す SEO流入が増えない原因
比較検討記事 外注判断を助ける SEO費用、SEO会社の選び方

内部リンクは、SEO評価のためだけに置くものではありません。読者が次に知りたい情報へ進むための道案内です。読者が「次に何をすればいいか」を考えるタイミングで関連ページを置くと、自然に回遊が生まれます。

Googleのリンクに関するベストプラクティスでも、リンク先が分かりやすいアンカーテキストやクロール可能なリンクの重要性が説明されています。内部リンクは、検索エンジンにも読者にも、ページ同士の関係を伝える役割があります。

記事構成を作る段階で、どの記事へリンクするか、どのサービスページへつなぐかを決めておくと、本文制作後に導線を無理やり追加する必要がなくなります。

ステップ5:本文・画像・CTAを作成する

SEO対策記事で本文、図解、CTAをそろえて読者の次の判断を置く図解

記事構成ができたら、本文、画像、CTAを作成します。

本文では、最初に結論を書きます。読者は、長い前置きを読みたいわけではありません。まず「この記事では何が分かるのか」「自分の悩みに答えてくれそうか」を判断しています。特に初心者向け記事では、冒頭で記事のゴールを明確にすると読み進めやすくなります。

本文では、専門用語を使っても構いません。ただし、使った直後に補足します。たとえば「検索意図」と書くなら、「検索した人が本当に知りたいこと」と説明します。「CTR」と書くなら、「検索結果に表示された回数のうち、クリックされた割合」と補足します。

読みやすいSEO記事にするには、文章だけでなく、表、箇条書き、図解、補足ボックスを使います。図解は雰囲気のためではなく、理解を助けるために使います。たとえば、SEOの進め方、キーワード分類、記事群の関係、改善サイクルは、図にした方が初学者に伝わりやすいです。

CTAも同じです。記事末尾に「お問い合わせはこちら」と置くだけでは、読者は動きにくいです。読者が判断に迷う場所で、「自社の場合はどこから直すべきか相談できる」と案内すると、記事の流れを止めずに相談導線を作れます。

記事内の要素 役割 作るときの注意
リード文 読む理由を示す 結論と読者の悩みを書く
H2/H3 内容を整理する 検索意図と読者の疑問順に並べる
比較や判断を助ける 情報を詰め込みすぎない
図解 概念や流れを見せる 文字が小さくならないようにする
CTA 次の行動を案内する 売り込みではなく相談導線にする

補足ボックス|本文制作の注意点

「ユーザーに寄り添ったコンテンツを作りましょう」だけでは、読者は何をすればよいか分かりません。検索意図を見出しに分ける、既存記事の数字を見る、内部リンクで次の疑問へつなぐというように、行動に落ちる表現で書くことが大切です。

補足ボックス終了

弊社では、記事を作るときに「検索で読まれるか」と同時に「読後にどの判断へ進むか」を見ます。SEO記事は、読み物として分かりやすいだけでなく、サービスページ、問い合わせ、無料診断、関連する深掘り記事へ自然につながる必要があります。

==CTAは売り込み文ではなく、読者が次の判断をするための選択肢==として置くのが自然です。

この記事もおすすめ|SEOコンサルの費用相場はいくら?料金体系と見積もりの見方|記事制作や改善運用を外注する場合の費用感を確認できます。|記事を読む →

ステップ6:公開後に数字を見て改善する

SEO対策の公開後改善を表示、クリック、回遊、相談の段階で見る図解

SEO記事は、公開して終わりではありません。

公開後は、Search ConsoleとGA4を見ながら改善します。Googleの公式情報でも、コンテンツが有用かどうかを自己評価し、検索結果での変化があれば影響を受けたページや検索タイプを確認する考え方が示されています。SEOは、一度作った記事を育てる運用です。

公開後に見るべき数字は、次の順番で確認すると整理しやすいです。

段階 見る指標 改善の例
検索に出ているか 表示回数 検索意図や不足見出しを見直す
選ばれているか CTR、クリック数 タイトル、メタディスクリプションを改善
読まれているか 回遊、滞在、離脱 本文、図解、内部リンクを改善
次に進んでいるか サービスページ遷移 関連リンク、CTA位置を調整
相談されているか 問い合わせ、資料請求 フォーム、LP、訴求を見直す

初心者が特に見やすいのは、表示回数があるのにクリック率が低いページです。この場合、ページは検索結果に出ているため、タイトルやメタディスクリプションを見直す価値があります。11位から20位付近のクエリも、上位化の余地がある候補になります。

一方で、検索流入があるのに問い合わせが増えない場合は、SEO記事だけの問題ではないかもしれません。記事からサービスページへリンクがない、CTAが読者の悩みに合っていない、フォームが分かりにくい、サービスページの訴求が弱い、計測が取れていないなど、導線側に課題があることがあります。

ここで、綱脇耕輔の実務見解として使う「SEO改善優先順位モデル」を当てると、次に何を直すべきか整理しやすくなります。これは実務上の判断フレームであり、絶対的な点数ではありません。

状態 優先施策 判断の理由
表示回数が少ない キーワード・構成の見直し 検索結果に出る入口が弱い
表示はあるがCTRが低い タイトル改善 検索結果で選ばれていない
クリックはあるが回遊しない 本文・内部リンク改善 読後の道案内が弱い
回遊はあるがCVしない CTA・サービスページ改善 相談導線が弱い
CVはあるが商談化しない 訴求・フォーム・営業連携 SEO後工程に課題がある

このように分けると、SEO対策が「順位を上げる作業」ではなく、検索から問い合わせまでのボトルネックを直す作業として見えるようになります。

海外のSEO専門家であるAleyda Solis氏も、自身のSEO書籍紹介の中で、SEOプロセスを導入、実行、モニタリング、結果に基づく意思決定まで含む流れとして説明しています。これは、SEOは公開前の作業だけでなく、公開後に数字を見て判断し続ける運用であることを示しています。

ステップ7:広告データや商談データとつなげて優先順位を決める

SEO対策を広告語句、SEO記事、商談、受注データとつなげて優先順位を決める図解

SEO対策を企業の集客施策として進めるなら、SEOのデータだけで判断しない方がよいです。

特に広告運用をしている企業では、広告の検索語句、CVキーワード、LPのCVR、CPA、商談化率はSEO設計に使えます。広告で成果が出ているテーマは、SEO記事でも優先度を上げる候補になります。逆に、広告では費用が高くなりやすいが、情報提供として価値があるテーマは、SEO記事で受けることもできます。

たとえば、リスティング広告で「SEO コンサル 費用」や「SEO 会社 選び方」から問い合わせが発生しているなら、その周辺の検索意図はSEO記事群でも優先すべきです。広告でCVしているテーマは、読者の課題が具体的である可能性が高いからです。

また、CRMやSFAで商談化率や受注単価が見られる場合は、SEO記事の優先順位も変わります。流入数は少なくても、商談化率が高いテーマは、SEO記事として投資する価値があります。逆に、流入数が多くても商談化しないテーマは、認知目的として割り切るか、記事の導線を見直す必要があります。

連携するデータ SEOでの使い方
広告の検索語句 SEO記事テーマの候補にする
広告のCVキーワード 比較検討記事の優先度を上げる
LPのCVR 記事からつなぐページを決める
CRM/SFAの商談化率 問い合わせ後の質を判断する
受注単価・粗利 SEO投資額の目安を作る

ここでは、架空の試算例で考えてみます。これは実績値ではなく、SEO記事の優先順位を判断するためのモデルです。

項目 試算例
SEO記事制作・改善費 月50万円
6か月の投資額 300万円
想定受注単価 300万円
想定粗利率 50%
必要受注数 2件
商談化率 20%
受注率 25%
必要問い合わせ数 40件

このモデルでは、6か月で40件の問い合わせを生み、8件の商談、2件の受注につながれば、粗利ベースで投資回収の目安に届きます。実際の数字は企業によって異なりますが、重要なのは、==SEOの優先順位を検索ボリュームだけで決めないこと==です。

SEO対策を事業施策として見るなら、表示回数や順位だけでなく、問い合わせ、商談、受注までの数字をつなげて考えます。データをつなげると、記事を増やすべきか、既存記事を直すべきか、LPを改善すべきか、フォームを変えるべきかが判断しやすくなります。

SEO対策でやってはいけないこと

SEO対策で順位保証、リンク購入、記事量産を避け、検索意図と独自知見を重視する図解

SEO対策では、やるべきことだけでなく、避けるべきことも理解しておく必要があります。

特に初心者が注意したいのは、短期的に順位を上げるための危険な施策です。Googleのスパムポリシーでは、検索順位を操作する目的のリンクスパムや、ユーザーに価値を提供しないコンテンツなどが問題になることが説明されています。

やってはいけないSEO対策の例は次の通りです。

  • キーワードを不自然に詰め込む
  • 他社記事を言い換えただけの内容を作る
  • 根拠のない順位保証を前提にする
  • 不自然な被リンクを購入する
  • 似た記事を大量に作って水増しする
  • 読者に関係ないテーマを検索数だけで量産する
  • 計測せずに記事本数だけを増やす

特に注意したいのは、記事量産です。AIを使って記事を作ること自体が悪いわけではありません。しかし、検索上位記事を薄く要約しただけの記事や、自社の実務知見がない記事を大量に作ると、読者にとっても検索エンジンにとっても価値が低くなります。

GoogleのPeople-first contentの考え方では、検索エンジンのためではなく、読者のために役立つコンテンツを作ることが重視されています。SEO記事では、一般論だけでなく、自社ならではの判断基準、具体的なチェックリスト、データの見方、現場でよくある失敗を入れることが重要です。

!!不自然な被リンク購入や検索順位保証を前提にした施策は避けてください。!!短期的に魅力的に見えても、長期的にはサイト全体の信頼性を損なうリスクがあります。

一方で、失敗を恐れすぎて何も公開しないのも問題です。SEOは公開後に改善する施策です。最初から完璧な記事を作ろうとするより、検索意図を満たす十分な内容で公開し、Search ConsoleとGA4を見ながら改善していく方が現実的です。

SEO対策を自社で進めるか外部に相談するか

SEO対策を自社運用するか外部相談するかを実行体制で判断する図解

SEO対策は、自社でも始められます。

特に、サービス内容が整理されており、記事制作やサイト更新を社内で行える場合は、自社で始める価値があります。まずはSearch ConsoleとGA4を設定し、既存ページを確認し、キーワードを検索意図ごとに整理し、優先度の高い記事から作る。それだけでもSEOの土台は作れます。

一方で、次のような状態であれば、外部に相談した方が早く整理できることがあります。

  • キーワード設計ができていない
  • 記事は増えているが問い合わせが増えない
  • Search Consoleを見ても改善策に落とせない
  • 既存記事が多く、統合やリライトの判断が難しい
  • 広告とSEOの役割分担ができていない
  • サイト制作やリニューアル前にSEO設計を入れたい
  • 社内の制作体制はあるが、優先順位を決められない

外部に相談するかどうかは、知識があるかどうかだけで判断しない方がよいです。重要なのは、実行と改善が回るかどうかです。SEOの基本を理解していても、社内で記事制作、入稿、内部リンク、計測、リライトまで継続できない場合は、外部の伴走支援が役立ちます。

弊社では、SEO単体ではなく、デジタル広告、アクセス解析、サイト導線、問い合わせ獲得まで含めて支援します。記事制作だけでなく、どのキーワードを優先するか、どの既存記事を直すか、どのサービスページへつなぐか、GA4やSearch Consoleで何を見るかまで整理します。

補足ボックス|相談を検討する目安

記事を増やしているのに成果が見えない、広告費を使っているのにSEOへ知見を転用できていない、サイト流入はあるのに問い合わせへ進まない。この状態なら、記事制作だけでなく、計測と導線を含めたSEO設計を相談した方が早いことがあります。

補足ボックス終了

外部に相談する場合も、丸投げはおすすめしません。自社のサービス、顧客、営業現場の情報は社内にあります。外部パートナーには、SEO設計、記事構成、データ分析、改善提案を任せつつ、自社側も顧客理解やサービス情報を提供する方が、記事の独自性が出やすくなります。

まとめ:SEO対策は順番を決めて改善し続ける

SEO対策のやり方は、記事を書くことから始めるのではなく、目的設定から始めます。

目的を決め、Search ConsoleとGA4で計測環境を整え、既存サイトの状態を確認し、キーワードを検索意図で整理します。そのうえで、記事構成、本文、画像、CTA、内部リンクを作り、公開後に数字を見ながら改善します。

SEO対策で重要なのは、最初からすべてを完璧にすることではありません。検索に出る、クリックされる、読まれる、次に進む、相談されるという段階を分けて、詰まっている場所から直すことです。

検索順位だけを見ると、SEOは難しく見えます。しかし、数字を分解すると、やるべきことは見えやすくなります。表示回数が少ないならテーマ設計を見直す。クリック率が低いならタイトルを直す。記事流入があるのに問い合わせがないなら、内部リンクやCTA、サービスページを見直す。この積み重ねがSEOの改善です。

SEO対策を自社だけで進めるか、外部に相談するか迷う場合は、まず現状を整理してください。既存記事、検索流入、問い合わせ導線、広告データ、商談化率を一度見るだけでも、優先順位はかなり明確になります。

==SEOは一度作って終わりの施策ではなく、データを見ながら育てる集客基盤==です。記事を増やす前に、目的、検索意図、導線、計測をそろえることから始めましょう。

よくある質問

SEO対策は何から始めればよいですか?

最初に決めるべきなのは、SEOで増やしたい成果です。アクセス数なのか、問い合わせなのか、資料請求なのかによって、狙うキーワードや記事構成が変わります。そのうえで、Search ConsoleとGA4を設定し、既存サイトの状態を確認します。

SEO対策は初心者でも自分でできますか?

できます。ただし、最初からすべてを完璧に行う必要はありません。目的設定、計測環境、キーワード整理、記事構成、内部リンク、公開後改善という基本手順を押さえれば、SEO対策の進め方は整理しやすくなります。

SEO対策で記事は何本必要ですか?

必要な記事本数は、テーマ、競合状況、既存ページの状態によって変わります。本数より重要なのは、記事ごとの役割です。基礎記事、手順記事、深掘り記事、改善記事、比較検討記事を整理し、内部リンクでつなぐことが大切です。

SEO対策の効果はいつ出ますか?

サイトの状態や競合状況によって変わります。新規記事は数か月単位で見ることが多いですが、既存記事のタイトル改善や内部リンク改善は、比較的早く変化が見える場合もあります。短期の順位だけで判断せず、表示回数、クリック率、回遊、問い合わせ数をあわせて確認しましょう。

SEOと広告はどちらを優先すべきですか?

短期的に問い合わせを増やしたい場合は広告が向いていることがあります。一方で、長期的に検索流入の資産を作るならSEOが重要です。実務では、広告で得た検索語句やCVデータをSEOへ活かすと、記事テーマの優先順位を決めやすくなります。

SEO対策で外部に相談すべきタイミングはいつですか?

記事は増えているのに問い合わせが増えない、Search Consoleを見ても改善策に落とせない、広告とSEOの役割分担ができていない、既存記事の統合判断が難しい場合は、外部に相談する価値があります。記事制作だけでなく、計測と導線まで含めて相談できるかを確認しましょう。

参考にした情報

執筆者情報
LOads 代表取締役 綱脇 耕輔

執筆者情報

LOads 代表取締役 綱脇 耕輔

Webマーケティング会社・大手Web系企業を経て独立し、デジタルマーケティング業界で14年のキャリア。2018年より東京・福岡を中心に、Web広告運用やSEO対策・AIO対策などのデジタルマーケティング支援を大手・中小企業問わず行っています。100社以上のマーケティング支援の現場で得た知見をもとに、独自の知見とナレッジでコラムを発信しています。

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