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検索流入が急に減ったときの原因確認:Search Consoleで見るべき項目

検索流入が急に減ったときに、Search Consoleでクリック数、表示回数、CTR、掲載順位、ページ、クエリを分けて原因確認する手順を整理します。
検索流入が急に減ったときの原因確認:Search Consoleで見るべき項目

検索流入が急に減ると、すぐに記事を直した方がよいのか、Googleアップデートの影響なのか、サイト改修で何か壊したのか、判断が難しくなります。社内から「なぜ減ったのか」「いつ戻るのか」「問い合わせに影響しているのか」と聞かれると、焦って大きな修正を入れたくなることもあります。

結論から言うと、検索流入が減ったときに最初にやるべきことは、リライトではありません。Search Consoleで表示回数、クリック数、CTR、平均掲載順位、ページ、クエリを分けて確認し、GA4や問い合わせデータと照合して、減少の原因候補を切り分けることです。

検索流入の減少は、原因が一つとは限りません。Googleのアルゴリズム更新、検索需要の変化、競合記事の改善、AI Overviewなど検索結果面の変化、サイトリニューアル、noindexやcanonicalの設定ミス、URL変更、内部リンク変更、ページインデックスの問題、タイトルのクリック率低下などが重なることがあります。

Google検索セントラルの検索トラフィックの減少をデバッグするでは、Search ConsoleのパフォーマンスレポートとGoogleトレンドを使って、検索トラフィック減少の原因を調査する考え方が紹介されています。また、Search Consoleヘルプのサイトのトラフィックが減少した理由でも、ページ単位、クエリ単位、国、デバイス、インデックス状態などを分けて確認する流れが示されています。

検索流入が減ったときに最も避けたいのは、原因を見ないまま全体を大きく修正することです。本文を増やす、タイトルを変える、URLを統合する、noindexを入れる、リダイレクトを変更する。これらは必要な場合もありますが、順番を間違えると、何が原因だったのか分からなくなります。

補足ボックス|この記事でわかること

  • 検索流入が減ったときに最初に確認すること
  • Search Consoleで見るべきページ、クエリ、国、デバイス
  • 表示回数、CTR、平均掲載順位の組み合わせで原因を読む方法
  • インデックス、クロール、noindex、canonicalの確認方法
  • Googleアップデート、検索需要、AI Overview、SERP変化の切り分け
  • GA4や問い合わせデータとつなげて事業影響を判断する考え方
  • 復旧対応の優先順位を決める実務フレーム

補足ボックス終了

この記事では、「検索流入 減った」と感じたときに、担当者が社内説明と初動対応に使えるよう、確認順序、判断軸、注意点、相談すべきタイミングまで整理します。

検索流入減少はまず数字の落ち方で切り分ける

検索流入減少をSearch Console、GA4、変更履歴、問い合わせデータで切り分ける図解

検索流入が減ったとき、最初に確認するのは「本当に検索流入が減ったのか」です。

GA4で自然検索セッションが減っているのか、Search Consoleでクリック数が減っているのか、表示回数が減っているのか、問い合わせだけが減っているのか。ここを混ぜてしまうと、原因の見立てがずれます。

たとえば、Search Consoleのクリック数は減っているが、GA4の自然検索セッションは大きく減っていない場合、計測条件や集計差分を確認する必要があります。逆に、Search Consoleではクリック数が維持されているのに、問い合わせが減っている場合は、SEO流入そのものよりも、記事内CTA、フォーム、サービスページ、営業導線の問題かもしれません。

最初に分けたい数字は次の通りです。

確認する数字 見る場所 何を判断するか
クリック数 Search Console Google検索からのクリックが減ったか
表示回数 Search Console 検索結果への露出が減ったか
CTR Search Console 表示されても選ばれなくなったか
平均掲載順位 Search Console 順位低下が起きているか
自然検索セッション GA4 サイト訪問として減っているか
問い合わせ数 フォーム、CRM 事業成果に影響しているか

検索流入減少の初動では、クリック数だけで判断しないことが重要です。 表示回数が落ちたのか、CTRが落ちたのか、順位が落ちたのか、クリック後の行動が落ちたのかで、見るべき場所も打ち手も変わります。

綱脇耕輔の実務見解として、検索流入減少の相談では、最初に「減った数字」を言い換えます。「アクセスが減った」ではなく、「Search Consoleの自然検索クリックが前月比で減った」「SEO記事群の問い合わせ到達が減った」「特定カテゴリの表示回数が落ちた」のように、数字の種類を分けるだけで原因候補がかなり絞れます。

原因が分からない段階で、全記事の大幅リライトやURL変更を行うのは危険です。まずは、どの数字が、どの期間で、どの範囲で減ったのかを確認します。

最初に見るのはクリック数ではなく減少パターン

検索流入減少で急落、緩やかな減少、季節性、CTR低下を分けて確認する図解

検索流入が減ったときは、減った量だけでなく、減り方を見る必要があります。

急に落ちたのか、数か月かけて緩やかに減ったのか、毎年同じ時期に落ちるのか、表示回数は維持しているのにCTRだけ落ちているのか。減少パターンによって疑うべき原因が変わります。

代表的なパターンは次の通りです。

減少パターン 起こりやすい原因 最初に見る場所
急落 技術変更、noindex、手動対策、サーバー障害 URL検査、ページ登録、変更履歴
緩やかな減少 競合改善、内容劣化、検索需要変化 上位比較、Googleトレンド
周期的な減少 季節性、業界需要、イベント終了 16か月比較、前年同月
表示回数は維持しCTR低下 タイトル、SERP変化、AI回答、広告枠 CTR、検索結果、title
順位は維持しCV低下 導線、フォーム、LP、サービス訴求 GA4、フォーム、CRM

Google検索セントラルの検索トラフィック減少デバッグでは、期間を広げてトラフィックの減少パターンを確認する考え方が示されています。特に、前年同時期と同じように減っている場合は、検索需要や季節性の可能性もあります。

検索流入減少は、減った事実ではなく「どう減ったか」を見ると原因を絞りやすくなります。 急落なら技術・設定・障害を優先し、緩やかな減少なら競合やコンテンツ劣化、検索需要を見ます。CTRだけ落ちているなら、順位よりも検索結果での選ばれ方を疑います。

ここで大切なのは、AI Overviewやゼロクリックをすぐに原因と決めつけないことです。検索結果上でクリック機会が減るケースはありますが、Search Consoleの表示回数、CTR、掲載順位、対象クエリを見ないまま「AIのせい」と判断すると、改善できる問題を見逃す可能性があります。

AI回答や検索結果面の変化を疑う場合でも、まずは表示回数、CTR、掲載順位、対象クエリを分けて確認することが必要です。

Search Consoleでページ・クエリ・国・デバイスを分けて見る

Search Consoleで検索流入減少をページ、クエリ、国、デバイス別に分けて見る図解

Search Consoleで検索流入減少を見るときは、サイト全体のクリック数だけでは不十分です。

同じ「クリック数が減った」でも、サイト全体で減っているのか、特定ページだけが減っているのか、特定クエリだけが減っているのか、特定の国やデバイスだけで減っているのかによって原因が変わります。

Search Consoleヘルプでも、トラフィックが減少した場合は、サイト全体なのかページ単位なのか、クエリ、国、デバイスごとにパターンを確認する考え方が示されています。

見る順番は次の通りです。

見る単位 確認すること 疑う原因
ページ どのURLのクリックが減ったか 記事劣化、カニバリ、技術問題
クエリ どの検索語で減ったか 検索意図変化、競合変化
特定地域だけ減ったか hreflang、地域需要、言語ページ
デバイス モバイルだけ減ったか 表示崩れ、速度、UI問題
検索タイプ Web、画像、動画、ニュース 媒体別の影響

Search Consoleでは、ページとクエリを必ず掛け合わせて見ます。 ページだけを見ると、どの検索意図で減ったのか分かりません。クエリだけを見ると、どのURLが影響を受けているのか分かりません。

たとえば「SEO 費用」というクエリのクリックが減っている場合、費用記事が落ちたのか、別の記事が表示されるようになったのか、検索結果に広告やAI回答が増えたのかを確認します。同じクエリで複数ページが表示されているなら、カニバリや記事役割の重複も疑います。

国やデバイスも見落としやすいです。多言語サイトや海外向けサイトでは、特定国だけクリックが減ることがあります。スマホだけCTRが落ちる場合、タイトルの見え方、ファーストビュー、CTA、表示速度、Core Web Vitalsを確認します。

綱脇耕輔の実務見解として、BtoBのSEOでは「全体流入が減ったか」だけでなく、「問い合わせに近いページやクエリが減ったか」を優先して見ます。情報収集クエリが少し減っても、費用、比較、相談、外注、改善に近いクエリが維持されているなら、事業影響は限定的なこともあります。

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表示回数・CTR・掲載順位の組み合わせで原因を読む

検索流入減少の原因を表示回数、CTR、掲載順位の組み合わせで判断する図解

検索流入が減った原因は、表示回数、CTR、平均掲載順位の組み合わせでかなり絞れます。

クリック数だけを見ると「流入が減った」で終わります。しかし、クリック数は表示回数とCTRの結果です。表示回数が減ってクリックが減ったのか、表示回数は同じでもCTRが落ちてクリックが減ったのか、順位が落ちて表示機会が減ったのかを分けます。

よくある組み合わせは次の通りです。

状態 読み方 主な確認先
表示回数もクリックも減少 露出自体が減っている 順位、需要、インデックス
表示回数は維持、CTR低下 表示されても選ばれない title、description、SERP
掲載順位が大幅低下 評価や競合に変化 上位比較、コアアップデート
掲載順位は維持、クリック減少 SERP機能やCTR問題 AI回答、広告、スニペット
表示回数増、クリック横ばい 機会を取り切れていない CTR改善、タイトル改善

Google検索セントラルの検索トラフィック減少デバッグでも、インプレッションとクリックの両方が減った場合と、インプレッションは変わらないのにクリック数が減った場合を分けて見る考え方が示されています。

表示回数、CTR、掲載順位の組み合わせを見ると、リライトすべきか、タイトルを見直すべきか、技術確認すべきか、様子を見るべきかが分かれます。

たとえば、表示回数が大きく減り、掲載順位も大幅に落ちている場合は、コンテンツ評価、競合変化、技術問題、インデックス問題を見ます。表示回数は維持しているのにCTRだけ落ちている場合は、検索結果での魅力、タイトル、スニペット、SERP機能の変化を見ます。

ここで注意したいのは、平均掲載順位の扱いです。Search Consoleの平均掲載順位は、手動検索で見た順位と完全に同じものではありません。クエリ、地域、デバイス、検索結果の表示形式によって変わります。だからこそ、対象URLと対象クエリを絞って、期間比較で見る必要があります。

検索流入減少の分析では、クリック数の増減ではなく、クリックが減った構造を見ることが重要です。

インデックスやクロールの問題を確認する

検索流入減少でURL検査、ページインデックス、クロール、手動対策を確認する図解

検索流入が急に落ちた場合、インデックスやクロールの問題を早めに確認します。

特に、サイトリニューアル、CMS移行、テンプレート変更、URL変更、カテゴリ整理、サーバー変更、セキュリティ対応の直後に流入が落ちた場合は、本文改善より先に技術確認が必要です。

確認する項目は次の通りです。

確認項目 見る場所 確認内容
URL検査 Search Console GoogleがURLをどう認識しているか
ページインデックス Search Console 除外、エラー、noindexの有無
クロール統計 Search Console クロール失敗や急変がないか
手動による対策 Search Console 手動対策やセキュリティ問題
robots.txt サーバー、Search Console クロールを遮断していないか
canonical HTML、URL検査 正規URLが意図通りか

GoogleのURL検査ツールでは、対象URLがGoogleにどう認識されているかを確認できます。ページ インデックス登録レポートでは、インデックス登録されていないURLや、その理由を確認できます。

急落の場合は、記事内容よりも先に、noindex、canonical、robots.txt、リダイレクト、ページ登録、手動対策を確認します。 これらに問題がある状態でリライトしても、検索結果に正しく出ない可能性があります。

よくある事故は次のようなものです。

  • リニューアル後に重要ページへnoindexが残っている
  • canonicalが別ページを向いている
  • robots.txtで重要ディレクトリをブロックしている
  • 旧URLから新URLへのリダイレクトが漏れている
  • 内部リンクが減り、重要ページが孤立している
  • JavaScript変更で本文やリンクが見えにくくなっている

流入減少時に、原因確認なしでnoindex、URL削除、リダイレクト変更を行うのは避けてください。これらはインデックスや評価伝達に直接影響するため、対象範囲、目的、戻し方、確認日を記録してから対応します。

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検索需要やSERP変化をGoogleトレンドと検索結果で確認する

検索流入減少で検索需要、SERP変化、AI回答、広告表示を切り分ける図解

検索流入が減った原因は、自社サイトだけにあるとは限りません。

検索需要そのものが減っていることもあります。検索結果の表示形式が変わり、広告、動画、画像、AI Overview、ナレッジパネル、強い公式サイトが目立つようになっていることもあります。順位が同じでも、検索結果でクリックされる機会が減る場合があります。

確認したい外部要因は次の通りです。

外部要因 確認方法 判断
検索需要の減少 Googleトレンド、表示回数 市場全体の需要変化
SERP機能の増加 実際の検索結果 CTR低下の要因
競合記事の改善 上位記事の更新 情報量、独自性、導線差
公式サイトの上昇 SERP確認 情報の一次性が重視されている可能性
AI回答の表示 検索結果確認 クリック機会の変化

Google検索セントラルのデバッグガイドでも、Search ConsoleとGoogleトレンドを使って検索トラフィック減少の原因を調べる考え方が示されています。

検索需要が落ちている場合、記事をいくら直しても元のクリック数に戻らないことがあります。 その場合は、既存記事の復旧だけでなく、関連する新しい検索ニーズ、比較検討クエリ、導入事例、資料請求導線などを検討します。

AI Overviewやゼロクリック検索の影響を疑う場合も、Search Consoleのデータで確認します。表示回数は維持しているのにCTRが落ちている、順位は維持しているのにクリックが減っている、情報系クエリだけ影響が大きい、といった傾向があれば、検索結果面の変化を疑う材料になります。

ただし、AI回答だけを原因にするのは危険です。競合記事が改善された、タイトルが弱くなった、検索意図が変わった、古い情報が残っている、内部リンクが弱い、という改善可能な問題が隠れているかもしれません。

外部要因を確認するときは、検索需要、検索結果面、競合変化、自社記事の不足を分けて見ることが重要です。

サイト変更・リニューアル・内部リンク変更の影響を確認する

検索流入減少とサイト変更履歴を時系列で照合する図解

検索流入減少の原因として、サイト変更の影響はかなり重要です。

サイトリニューアル、CMS変更、URL変更、カテゴリ整理、タグ整理、パンくず変更、内部リンク変更、テンプレート変更、フォーム変更、JavaScript変更などは、検索流入にも問い合わせ導線にも影響します。

流入減少が起きたら、減少日と変更履歴を照合します。

変更内容 影響しやすい場所 確認すること
URL変更 リダイレクト、canonical 旧URLから新URLへ正しく移行しているか
テンプレート変更 見出し、構造化データ、内部リンク 重要要素が消えていないか
カテゴリ整理 内部リンク、パンくず 親子関係が変わっていないか
CMS変更 noindex、robots、HTML 意図しない設定がないか
フォーム変更 CV、問い合わせ 送信エラーや導線消失がないか
JS変更 本文表示、リンク表示 Googleやユーザーが見られるか

変更履歴がないと、検索流入減少の原因特定は難しくなります。 いつ、どのURLを、何の目的で変更したのか。公開後、Search ConsoleやGA4で何が変わったのか。これを残しておくと、次回の診断が早くなります。

綱脇耕輔の実務見解として、SEO運用で強い会社ほど、記事公開日、リライト日、タイトル変更日、内部リンク追加日、URL変更日、テンプレート変更日を管理しています。検索流入が減ったとき、感覚ではなく履歴と数字を突き合わせられるからです。

特にBtoBサイトでは、検索流入の減少だけでなく、問い合わせ導線の変更も見ます。記事からサービスページへの導線が消えた、CTAの位置が変わった、フォームが重くなった、資料請求ページが404になった、という問題があれば、流入が戻っても成果は戻りません。

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問い合わせが減っているかはGA4・CRMまでつなげて見る

検索流入減少を自然検索、記事閲覧、CTA、問い合わせ、商談までつなげて見る図解

検索流入が減ったとき、SEO担当者はクリック数や順位を見がちです。しかし、事業上の判断では、問い合わせや商談への影響を見る必要があります。

検索流入が減っても、問い合わせが維持されているなら、緊急度は下がることがあります。逆に、検索流入の減少幅は小さくても、問い合わせに近い記事やクエリが落ちているなら、優先して対応すべきです。

見るべき流れは次の通りです。

段階 見る数字 判断
検索結果 表示回数、CTR、掲載順位 検索で見つかっているか
記事閲覧 自然検索セッション、閲覧時間 記事に来ているか
回遊 関連記事、サービスページ遷移 次に進んでいるか
CTA クリック、フォーム到達 相談導線に進んでいるか
問い合わせ フォーム送信、資料請求 CVしているか
商談 商談化率、受注単価 事業影響があるか

検索流入減少の対応優先度は、クリック減少数だけでなく、問い合わせ・商談への近さで決めます。 基礎知識の記事が減っても、費用、相談、外注、比較、改善に近い記事が維持されているなら、影響は限定的かもしれません。逆に、問い合わせ導線に近い記事が落ちた場合は早く原因を見ます。

試算例として、ある記事群の自然検索クリックが月1,000件から700件に減ったとします。問い合わせ率が1%なら、問い合わせは月10件から7件へ、3件減る可能性があります。商談化率40%、受注単価80万円と仮定すると、商談機会は月1.2件分減る計算です。これは架空の試算例ですが、検索流入減少を「SEOの数字」ではなく「事業影響」として見るための考え方です。

Palcoolでは、検索流入減少を順位やクリックだけでなく、GA4、問い合わせ、商談化率、受注単価までつなげて判断することを重視します。データをつなげることで、緊急対応すべき記事と、定期改善でよい記事を分けやすくなります。

復旧の優先順位は影響額と修正確度で決める

検索流入減少対応の優先順位を影響額と修正確度で判断する図解

原因候補が見えてきたら、次は復旧対応の優先順位を決めます。

検索流入が減った記事をすべて同じように直すと、時間が足りません。影響が大きい記事、問い合わせに近い記事、原因がはっきりしている記事、修正すれば改善しやすい記事から着手します。

優先順位は、次の2軸で考えると整理しやすいです。

影響額 修正確度 優先度
大きい 高い 最優先で対応
大きい 低い 追加調査して対応
小さい 高い 定期改善で対応
小さい 低い 保留または監視

影響額は、クリック数だけでなく、問い合わせや商談への近さで判断します。修正確度は、原因がどれだけ明確かで判断します。noindexが残っている、canonicalが誤っている、リダイレクト漏れがある、タイトルと検索意図がずれているなど、原因が明確なものは修正確度が高いです。

復旧対応では、影響が大きく、原因が明確で、修正後に検証できるものから進めるのが現実的です。 原因が曖昧なまま大規模修正をすると、改善したとしても何が効いたのか分からなくなります。

対応ログも残します。

  • 減少を確認した日
  • 対象URL
  • 対象クエリ
  • 減少前後の期間
  • クリック、表示回数、CTR、掲載順位の変化
  • 想定原因
  • 実施した対応
  • 再確認予定日
  • 結果

綱脇耕輔の実務見解として、検索流入減少の復旧は「一回の大きな修正」よりも「原因仮説を立て、優先順位を決め、ログを残して検証する」方が再現性があります。特にBtoBサイトでは、記事単位の順位だけでなく、サービス導線と商談影響まで見ることで、改善の説得力が上がります。

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自社で確認する範囲と外部に相談する範囲

検索流入減少対応で自社確認と外部相談の範囲を分ける図解

検索流入が減ったとき、すべてを外部に相談する必要はありません。

まず自社で確認できる範囲を整理し、それでも原因が見えない場合や、技術的な影響が大きい場合、問い合わせへの影響が大きい場合に外部へ相談するのが現実的です。

自社で確認しやすい範囲は次の通りです。

自社で確認すること 用意する情報
いつから減ったか Search Console、GA4の期間比較
どのURLが減ったか ページ別クリック、対象URL一覧
どのクエリが減ったか クエリ別比較、CV距離
変更履歴 リライト、改修、URL変更、内部リンク
問い合わせ影響 フォーム送信、資料請求、商談数

外部に相談した方がよい範囲は次の通りです。

外部に相談する範囲 理由
原因が複数あり切り分けが難しい 技術、コンテンツ、導線を横断して見る必要がある
リニューアル後に急落した URL、canonical、内部リンク、インデックス確認が必要
問い合わせに近い記事が落ちた 事業影響が大きい
Search Consoleの見方が分からない 誤った初動を避ける
改善優先度が決められない 影響額と修正確度で整理する必要がある

外部に相談するかどうかは、検索流入が何件減ったかではなく、原因を自社で切り分けられるか、問い合わせへの影響が大きいかで判断します。

相談前に用意しておくとよいものは、Search Consoleの権限、GA4の権限、対象URL、減少期間、変更履歴、問い合わせ数、商談数、過去のリライト履歴、サイト改修履歴です。これらがあると、一般論ではなく、どのページから確認すべきかを具体的に判断できます。

よくある質問

検索流入が減ったら、まず何を見ればよいですか?

まずSearch Consoleで、クリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位を確認します。そのうえで、ページ、クエリ、国、デバイスを分けて、どの範囲で減ったのかを確認します。

Search Consoleのクリック数とGA4の自然検索セッションは同じですか?

同じではありません。Search ConsoleはGoogle検索結果からのクリックを扱い、GA4はサイト訪問後のセッションを扱います。集計条件が異なるため、完全に一致するものではありません。

Googleアップデートが原因かどうかはどう判断しますか?

Google公式のランキング更新情報やSearch Status Dashboardを確認し、流入減少の時期と重なるかを見ます。ただし、時期が重なっても必ずアップデートだけが原因とは限らないため、ページ、クエリ、技術変更、競合変化も確認します。

AI Overviewの影響で検索流入が減った可能性はありますか?

可能性はあります。ただし、表示回数、CTR、掲載順位、対象クエリ、検索結果の変化を見ずにAI Overviewだけを原因にするのは危険です。まずSearch Consoleと実際の検索結果で確認します。

急に流入が落ちた場合はリライトすべきですか?

急落の場合は、リライトより先にインデックス、noindex、canonical、robots.txt、リダイレクト、手動対策、サーバー障害、サイト変更履歴を確認します。技術問題が原因なら、本文修正では解決しません。

いつ外部に相談すべきですか?

問い合わせに近いページの流入が落ちている、原因が複数あり切り分けられない、リニューアル後に急落した、Search ConsoleとGA4の見方が分からない場合は、早めに相談した方がよいです。

まとめ:検索流入減少は原因を分けて、影響の大きいところから対応する

検索流入が減ったとき、最初に必要なのは大規模なリライトではありません。Search ConsoleとGA4を使って、どの数字が、どの期間で、どのURL・クエリで減ったのかを分けることです。

確認すべきことは次の通りです。

  • クリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位を分ける
  • ページ、クエリ、国、デバイス、検索タイプを分ける
  • 急落、緩やかな減少、周期性、CTR低下など、減少パターンを見る
  • インデックス、クロール、noindex、canonical、robots.txtを確認する
  • Googleアップデート、検索需要、SERP変化、競合変化を確認する
  • GA4、問い合わせ、商談化率までつなげて事業影響を見る
  • 影響額と修正確度で復旧優先度を決める
  • 対応ログを残し、再確認日を決める

検索流入減少への対応は、焦って直す作業ではなく、原因を切り分けて優先順位を決める診断作業です。 原因が見えれば、リライト、タイトル改善、技術修正、内部リンク整理、CTA改善、外部相談のどれを先に行うべきか判断しやすくなります。

参考情報

執筆者情報
LOads 代表取締役 綱脇 耕輔

執筆者情報

LOads 代表取締役 綱脇 耕輔

Webマーケティング会社・大手Web系企業を経て独立し、デジタルマーケティング業界で14年のキャリア。2018年より東京・福岡を中心に、Web広告運用やSEO対策・AIO対策などのデジタルマーケティング支援を大手・中小企業問わず行っています。100社以上のマーケティング支援の現場で得た知見をもとに、独自の知見とナレッジでコラムを発信しています。

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