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クロールとインデックスの違いとは?確認方法と原因の切り分け

クロールとインデックスの違いを、Googlebot、URL検査、サイトマップ、noindex、canonical、Search Consoleでの確認方法まで整理します。
クロールとインデックスの違いと確認方法を解説するアイキャッチ

SEOで「検索結果に出ない」「記事を公開したのに流入がない」「Search Consoleで未登録と表示される」といった問題が起きたとき、最初に分けて考えたいのがクロールとインデックスです。

クロールは、GooglebotなどのクローラーがURLを見つけ、ページへアクセスして内容を取得する工程です。インデックスは、取得されたページが検索エンジンのデータベースに整理され、検索結果に出る候補へ入る工程です。ここで最初に押さえたいのは、==クロールされても、必ずインデックス登録されるとは限らない==という点です。「クロールはされているのにインデックスされない」状態は珍しくなく、原因の切り分けが必要になります。

結論から言うと、クロールとインデックスの違いを理解する目的は、用語を覚えることではなく、検索に出ない原因が「見つかっていない」のか、「取得できていない」のか、「取得されたが登録されていない」のかを切り分けることです。ここを混同すると、サイトマップを出せばよいのか、内部リンクを直すべきなのか、noindexやcanonicalを確認すべきなのか、コンテンツの価値や重複を見直すべきなのかが判断できません。

BtoBサイトでは、すべてのURLを同じ重みで見る必要はありません。まずはサービスページ、事例ページ、問い合わせ導線に近い記事、検索流入の入口になっている記事から確認します。重要ページがクロールされていない、またはインデックス登録されていない場合、検索流入だけでなく問い合わせ機会の損失にもつながります。

この記事では、クロールとインデックスの違いから、GooglebotがURLを見つける仕組み、Search Consoleでの確認方法、noindexやcanonicalなど設定の見方までを順に確認していきます。まず身につけたいのは「検索に出ないページが、どの工程で止まっているか」を見分ける力です。ここが分かれば、サイトマップを出すべきか、内部リンクを直すべきか、設定やコンテンツを見直すべきかを、自分で判断しやすくなります。

この記事でわかること

  • クロールとインデックスの違いと工程の分け方
  • GooglebotがURLを発見して取得する流れ
  • Search Consoleで確認すべき場所とURL検査の見方
  • noindex・robots.txt・canonicalの役割の違い
  • 検索に出ない原因の切り分けと相談の目安

クロールとインデックスは検索に出るまでの別工程

クロールとは、GooglebotがURLにアクセスし、ページの内容を取得することです。インデックスとは、取得したページを検索結果に出す候補として、Googleがデータベースへ登録することを指します。この2つは似ているようで、検索結果にページが表示されるまでの別工程です。

クロールとインデックスの役割を別工程として対比した図

Google検索の仕組みは、ページを見つける、クロールする、内容を理解する、インデックスに登録する、検索語句に応じてランキングする、という流れで考えると理解しやすくなります。Google公式の検索の仕組みでも、URLの検出、クロール、インデックス登録、検索結果表示の流れが説明されています。

あらためて工程で並べると、クロールはHTMLや関連リソースを取得する段階、インデックスはその内容を解析して検索結果の候補として整理する段階、ランキングは検索クエリに対してどのページをどの順番で表示するかを決める段階です。この3つはよく混同されますが、**クロールは「取得」、インデックスは「登録」、ランキングは「順位付け」**と役割が分かれています。

この3つを分けて考えないと、原因の切り分けを間違えます。たとえば、ページが検索結果に出ない場合でも、原因は複数あります。

状態何が起きているかまず見ること
発見されていないGoogleがURLを知らない内部リンク、サイトマップ
クロールされていないURLはあるが取得されていないrobots.txt、サーバー、URL検査
クロール済み未登録取得されたがインデックスに入っていない重複、品質、canonical、noindex
登録済みだが流入なし検索候補には入っているが選ばれていないtitle、検索意図、CTR、順位
流入はあるがCVなし検索から来ても行動につながらないCTA、内部リンク、サービス導線

SEO担当者が最初に行うべきことは、検索に出ないページを一括りにせず、どの工程で止まっているかを見ることです。 これは用語の理解というより、調査の順番を間違えないための実務判断です。

アズくんワンポイント: あれ、クロールされてるのに検索に出ないって、それはもうエラーってことなのかな…?ぼく、最初は全部ダメな状態だと思ってました!

ワンポイントアドバイス: 検索に出ないURLを見つけたら、いきなりリライトや登録リクエストをせず、上の表のどの行に当てはまるかを先に決めてください。工程を取り違えると、直すべき場所とは別の場所を触ってしまいます。

綱脇耕輔の実務見解として、BtoBサイトでは「インデックスされているか」だけを見ても不十分です。サービスページが登録されていても、そこへつながる記事がクロールされていない場合があります。逆に記事が登録されていても、問い合わせ導線に近いページへ内部リンクがない場合もあります。検索流入から問い合わせまでを考えるなら、URL単位の状態とサイト内導線をセットで見ます。

クロールとインデックスは、検索順位の前にある土台です。順位改善や記事追加を考える前に、重要URLが発見され、取得され、検索候補に入っているかを確認してください。

GooglebotがURLを発見してクロールする仕組み

Googlebotが内部リンクやサイトマップなどからURLを発見する経路図

Googlebotは、すでに知っているURL、ページ内のリンク、外部サイトからのリンク、サイトマップ、リダイレクトなどをたどってURLを発見します。URLを見つけた後、Googlebotがそのページにアクセスし、内容を取得します。Google公式のクロールとインデックス登録に関するトピックでは、Googleがコンテンツを見つけ、解析し、検索に表示するための管理項目が整理されています。

クロールで重要なのは、GooglebotがURLに到達できることです。URLが存在していても、内部リンクがなければ発見されにくくなります。サイトマップに入っていても、robots.txtでブロックされていたり、サーバーエラーが返っていたり、ログインが必要だったりすると、正常にクロールされません。

GooglebotがURLを発見する主な経路は次の通りです。

発見経路役割確認すること
内部リンクサイト内の重要ページへ案内する孤立ページがないか
外部リンク他サイトからURLを発見する重要ページへの外部言及
XMLサイトマップ重要URLや更新URLを通知するnoindexや404が混ざっていないか
リダイレクト移転先URLを伝える連鎖やループがないか
Search ConsoleURLの状態を確認するURL検査、ページレポート

BtoBサイトでは、サービスページや事例ページがトップページから何クリックも離れていたり、記事からサービスページへの内部リンクが弱かったりすることがあります。この状態では、GooglebotがURLを見つけられても、サイト内でどのページが重要なのか伝わりにくくなります。

内部リンクは、読者の導線であると同時に、Googlebotが重要URLを見つけるための道でもあります。 重要なサービスページ、事例ページ、比較記事、問い合わせ導線に近いページには、関連する記事やカテゴリページから自然にリンクを集めます。

なお、発見と取得の対象はページだけではありません。画像も同じようにクロール・インデックスの対象になり、altやファイル名が発見の手がかりになります。画像側の基本は画像SEOのaltとファイル名の考え方で整理しています。

Google公式は、ページ追加や変更後にGoogleへ再クロールをリクエストする方法として、URL検査ツールやサイトマップを案内しています。詳しくはクロール・インデックス登録リクエストでも確認できます。ただし、リクエストは登録や順位を保証するものではありません。

「サイトマップを送ったから必ずクロール・インデックスされる」と考えるのは危険です。サイトマップはURL発見の補助であり、ページ品質、重複、正規化、サイト内リンク、技術設定もあわせて確認する必要があります。

インデックス登録は検索結果に出る候補へ入ること

インデックス登録の状態を4種に分けたステータス表

インデックス登録は、Googleがページを検索結果に出す候補として整理する工程です。ここで大切なのは、クロールされたページがすべてインデックス登録されるわけではないことです。

Googleはページをクロールした後、内容を解析し、重複ページかどうか、正規ページはどれか、検索結果に表示する価値があるかなどを判断します。Google公式のクロールとインデックス登録に関するFAQでも、サイトマップがインデックス登録や掲載順位を保証するものではないことが説明されています。

Search Consoleでは、ページがインデックス登録されているか、未登録なのか、クロール済みなのか、検出されたが未クロールなのかといった状態を確認できます。URL検査ツールでは、個別URLについてインデックス登録の状態、クロール情報、正規URL、ページの取得可否などを確認できます。公式ヘルプのURL検査ツールも参考になります。

インデックス登録を理解するときは、次のように分けて見ると整理しやすくなります。

状態意味次に見ること
URLはGoogleに登録されています検索結果に出る候補に入っている検索クエリ、CTR、順位
検出 - インデックス未登録URLは見つかっているが未取得または未処理内部リンク、サイトマップ、重要度
クロール済み - インデックス未登録取得されたが登録されていない重複、品質、canonical、noindex
代替ページ別URLが正規と判断されているcanonical、重複、URL設計
noindex登録しない指示がある意図した除外か誤設定か

ここで注意したいのは、Search Consoleの状態名だけで即断しないことです。「クロール済み - インデックス未登録」と出ていても、必ずしもエラーとは限りません。重複ページ、低品質な一覧ページ、検索結果に出す必要がないURLであれば、未登録でも問題ない場合があります。一方で、サービスページや主要記事が未登録なら優先的に確認すべきです。

インデックス登録は、検索結果に出る候補へ入る工程であり、登録された後に初めて順位やCTRの改善を考えられます。登録前のURLに対してタイトル改善やリライトだけを行っても、問題の本質がクロールや登録可否にある場合は改善しにくくなります。

レンダリング・正規化・品質判断も分けて見る

クロールとインデックスの間には、レンダリング、正規化、品質判断などの確認観点があります。ここを飛ばすと、「クロールされたのに検索に出ない」理由を見誤ります。

レンダリングは、Googleがページを表示・解釈する工程です。JavaScriptで主要コンテンツを出しているサイト、CMSの出力が複雑なサイト、ログインや同意画面の影響を受けるサイトでは、Googlebotが見ている内容とユーザーが見ている内容がずれることがあります。

正規化は、同じまたは似た内容の複数URLの中から、代表URLを選ぶ考え方です。canonicalを指定していても、Googleが別のURLを正規URLとして選ぶことがあります。Google公式の重複URLを統合する方法では、canonicalやリダイレクト、サイトマップなどを使った正規化の考え方が説明されています。

品質判断は、検索結果に表示する価値があるかどうかの判断に関わります。薄いページ、重複が多いページ、自動生成に近いページ、検索意図に答えていないページは、クロールされてもインデックスに登録されにくい場合があります。なお、意図的に検索から外したいページで使うnoindexとrobots.txtの使い分けを誤ると、登録可否の判断そのものが崩れます。

確認観点を分けると、次のようになります。

観点確認することよくある問題
取得Googlebotがページへアクセスできるか403、500、robotsブロック
レンダリング主要コンテンツが見えているかJS依存、表示遅延、空コンテンツ
正規化代表URLが意図通りかcanonical不一致、重複URL
登録可否noindexなどで除外していないか誤ったnoindex、X-Robots-Tag
品質検索に出す価値があるか重複、薄い内容、意図ずれ

URL検査ツールの結果は、単なる合否ではなく、どの工程に問題があるかを見るための材料です。 「URLはGoogleに登録されています」と出ても、選ばれている正規URL、最終クロール日時、クロールされたページの内容、サイトマップ検出状況を確認します。

綱脇耕輔の実務見解として、BtoBサイトでは「記事の品質」と「サイト内での役割」が混ざりやすいです。記事単体ではよく書けていても、サービスページや関連する比較記事へつながっていなければ、サイト全体では弱いページとして扱われることがあります。インデックスの問題を考えるときも、ページ単体とサイト内導線の両方を見る必要があります。

Search Consoleでクロールとインデックスを確認する

クロールとインデックスの確認では、Search Consoleを使います。大きく分けると、URL検査ツールで個別URLを確認し、ページレポートでサイト全体の傾向を確認します。

URL検査ツールでは、特定のURLについて、Googleに登録されているか、クロールされた日時、インデックス登録を妨げる要因、Googleが選択した正規URLなどを確認できます。ページ単位で原因を確認したいときに使います。

一方、ページレポートでは、サイト全体で登録済み、未登録、除外、エラーに近い状態がどれくらいあるかを見ます。サイト全体の傾向を把握したいときに使います。Search Consoleの一般的なタスクでは、インデックス状況を確認し、必要に応じてサイトマップの送信や再クロールのリクエストを使うことが説明されています。

確認の基本手順は次の通りです。

1. 重要URLを決める 2. URL検査ツールで個別URLを確認する 3. 登録済みか、未登録か、正規URLは意図通りかを見る 4. ページレポートで同じ状態のURLが多いか確認する 5. サイトマップ、内部リンク、noindex、canonical、内容の重複を確認する 6. 対応後、再クロールやサイトマップ更新を行う 7. 数日から数週間の単位で変化を確認する

ここで大切なのは、1つのURLだけを見て全体判断しないことです。1ページだけの問題なら個別対応で済むことがありますが、同じテンプレートのページが大量に未登録なら、CMS、カテゴリ設計、重複、サイトマップ、内部リンクに共通問題がある可能性があります。

Search Consoleでは、1URLの状態とサイト全体の傾向を分けて確認します。BtoBサイトであれば、サービスページ、事例ページ、主要記事、問い合わせ導線に近い記事を優先してURL検査し、次にページレポートで同じ傾向が広がっていないかを確認します。

「重要なページがインデックスされない」ときは、URL検査ツールの結果を上から順に読み替えると原因を絞り込めます。「ページをインデックスに登録できませんでした」の下に表示される理由が、切り分けの出発点です。 よく出る状態と、次に見る場所は次の通りです。

URL検査で出る状態想定される原因次に見る場所
検出 - インデックス未登録発見はされたが取得・処理が後回し内部リンク、サイトマップ、ページの重要度
クロール済み - インデックス未登録取得後に登録価値が低いと判断された重複、薄い内容、canonical、検索意図
検出されませんでしたGoogleがURL自体を知らない内部リンク、サイトマップへの掲載
noindexタグにより除外登録しない指示が入っているmetaタグ、X-Robots-Tag、テンプレート
ページのリダイレクトエラー移転設定が正しく解決していないリダイレクト連鎖・ループ

ワンポイントアドバイス: 「インデックスされない」と焦って登録リクエストを繰り返す前に、URL検査の理由表示を一度メモしてください。理由ごとに直す場所が違うため、状態名を控えるだけで対応の優先順位が決まります。

サイトマップと内部リンクで重要URLを見つけてもらう

サイトマップと内部リンクは、Googleに重要URLを見つけてもらうための基本です。ただし、サイトマップはインデックス登録を保証するものではありません。Google公式のサイトマップの作成と送信でも、サイトマップはGoogleにページを知らせる手段として説明されています。

サイトマップに入れるべきなのは、検索結果に出したい正規URLです。noindexページ、404ページ、リダイレクト元URL、canonicalで別URLを指しているページを大量に入れると、サイトマップの品質が下がります。

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内部リンクは、サイト内で重要ページへ到達しやすくするために使います。検索流入のある記事から関連する深掘り記事、費用記事、比較記事、サービスページへつなげることで、読者もGooglebotもページの関係を理解しやすくなります。

確認したいポイントは次の通りです。

項目確認すること改善例
XMLサイトマップ重要な正規URLだけが入っているかnoindex、404、リダイレクト元を除外
内部リンク重要ページへ自然にリンクがあるか関連記事やカテゴリからリンク追加
孤立ページどこからもリンクされていないURLがないか親記事、カテゴリ、一覧から接続
URL階層サイト構造が分かりやすいかカテゴリ、パンくず、URLを整理
更新URL新規・更新ページが伝わるかサイトマップ更新、内部リンク追加

サイトマップはGoogleへの通知、内部リンクはサイト内の重要度と導線を伝える手段です。 どちらか一方だけで考えるのではなく、両方を見ます。

BtoBサイトでは、検索流入がある記事からサービスページへの内部リンクが弱いことがあります。この場合、記事はインデックスされていても、問い合わせに近いページへ読者が進めません。クロール・インデックス確認の段階でも、単にURLが登録されているかを見るだけでなく、ページ同士のつながりを確認してください。

noindex・robots.txt・canonicalの役割を間違えない

noindex・robots.txt・canonicalの役割を分けたカード図

クロールとインデックスで混同しやすいのが、noindex、robots.txt、canonicalです。これらは似ているようで役割が違います。

noindexは、ページをインデックス登録しないように伝えるための指定です。Google公式のrobots metaタグとX-Robots-Tagでは、noindexを含むmetaタグやHTTPヘッダーの考え方が説明されています。

robots.txtは、クローラーのアクセスを制御するためのファイルです。Google公式のrobots.txtの概要でも、クロールの制御に使うものとして説明されています。robots.txtでブロックしても、URLが別経路で知られている場合、検索結果にURLだけが表示されることがあります。つまり、==robots.txtはインデックス登録を止める設定ではありません==。検索結果から確実に外したいページは、robots.txtでブロックするのではなくnoindexを使います。

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canonicalは、重複または類似ページの中で、どのURLを代表として扱ってほしいかを伝える指定です。ただし、Googleが必ず指定通りに選ぶとは限りません。Search ConsoleでGoogleが選択した正規URLを確認することが重要です。

設定主な役割よくある誤解
noindexインデックス登録しないように伝えるクロールを止める設定だと思う
robots.txtクロールを制御するインデックス登録を完全に止めると思う
canonical代表URLを示す必ず指定通り選ばれると思う
リダイレクトURL移転を伝える長い連鎖でも問題ないと思う

検索に出したい重要ページへnoindexを入れる、robots.txtで重要ディレクトリをブロックする、canonicalを別URLへ誤って向けるといった設定ミスは、流入機会を大きく失う可能性があります。公開前後のチェックリストに必ず入れてください。

綱脇耕輔の実務見解として、CMS移行やサイトリニューアル後に多いのは、検証環境のnoindex、不要なrobots.txt制御、古いcanonical設定が本番へ残るケースです。記事品質の問題ではなく設定事故なので、早く見つけるほど損失を抑えられます。

ワンポイントアドバイス: リニューアル直後は、主要ページのソースでnoindexとrobots.txtのDisallowを一度だけでも目視してください。検証環境の設定が本番へ残っていないかを確認するだけで、大きな流入事故を防げます。

BtoBサイトでは重要ページから優先して確認する

BtoBサイトで確認するURLの優先度をピラミッドで示した図

クロールとインデックスの確認は、全URLを同じ優先度で見る必要はありません。特にBtoBサイトでは、問い合わせや商談につながるURLから確認します。

優先度が高いのは、サービスページ、料金や費用に関するページ、事例ページ、比較記事、問い合わせ導線に近い記事、検索流入が多い記事です。これらのページが未登録、noindex、canonical不一致、内部リンク不足になっていると、検索流入や問い合わせに影響しやすくなります。

一方で、タグ一覧の2ページ目、重複しやすい検索結果ページ、低価値なアーカイブ、管理用URLなどは、インデックス登録されていなくても問題ない場合があります。むしろ検索に出さない方がよいURLもあるため、未登録をすべて問題視する必要はありません。

優先順位は次のように整理できます。

優先度URLの種類確認する理由
高サービスページ、問い合わせ導線CVに近く、機会損失が大きい
高事例ページ、比較記事検討段階の判断材料になる
中検索流入の入口記事回遊とサービス導線に関係する
中カテゴリページ、親記事記事群の整理に関係する
低タグ2ページ目、重複一覧登録不要な場合がある

BtoBサイトでは、重要URLが検索に出る状態か、そこへ読者とGooglebotが到達できるかを優先して確認します。==登録済みURL数を増やすこと自体は目的ではありません==。問い合わせや商談につながるページの機会損失を減らすことが目的です。

Search Consoleのページレポートで未登録URLが多いと不安になりますが、まずは重要URLに絞ります。全体の未登録数より、重要ページの状態、テンプレート単位の問題、同じ原因が広がっているかを確認してください。

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クロール・インデックスでよくある失敗例

クロール・インデックス確認でよくある失敗は、状態名だけで原因を決めつけることです。「クロール済み - インデックス未登録」と出たらすぐにリライトする、「検出 - インデックス未登録」と出たらすぐにURL検査で登録リクエストする、といった対応は、原因を見ないまま作業している状態です。

よくある失敗を整理すると、次のようになります。

失敗起きる問題改善方向
クロールとインデックスを混同する調査の順番を間違える発見、取得、登録、順位を分ける
URL検査だけで判断するサイト全体の傾向を見落とすページレポートと合わせて見る
サイトマップを万能だと思う内部リンク不足を放置する重要ページへリンクを作る
noindex確認をしない重要ページが除外される本番公開前後に確認する
canonicalを見ない意図しないURLが代表になるGoogle選択の正規URLを見る
登録数だけを追う不要URLまで増えるCVに近いURLを優先する

クロール・インデックスの確認は、技術チェックでありながら、事業上の優先順位も必要です。 検索に出すべきURLと出さなくてよいURLを分け、重要URLから確認します。

もう一つの失敗は、すぐに成果を期待しすぎることです。クロールやインデックス登録には時間がかかる場合があります。Google公式FAQでも、URLのクロールやインデックス登録の時期、実際に行われるかどうかを予測・保証できないことが説明されています。登録リクエストを何度も送るより、ページが検索に出す価値を持っているか、内部リンクやサイトマップで発見しやすいかを整える方が重要です。

クロール・インデックスは自社確認と外部相談をどう分けるか

クロールとインデックスの基本確認は、自社でも十分に進められます。Search ConsoleのURL検査、ページレポート、サイトマップ、noindexの有無、内部リンクの有無は、担当者が確認しやすい範囲です。

一方で、CMSやJavaScript、canonicalの大量不一致、リニューアル後のURL移行、テンプレート単位のnoindex、サーバーエラー、重要ページの大量未登録などは、外部に相談した方が早い場合があります。原因が技術、コンテンツ、サイト構造、導線のどこにあるかを切り分ける必要があるためです。

自社確認と外部相談の境界は、次のように考えると分かりやすくなります。

範囲自社で確認しやすいこと外部に相談した方がよいこと
URL検査登録状態、クロール日時、noindex正規URL不一致の原因分析
サイトマップ送信状況、重要URLの有無CMS自動生成ルールの整理
内部リンク重要ページへのリンク有無記事群と導線の再設計
技術設定明らかなnoindex、robots確認JS、サーバー、リダイレクト設計
優先順位重要URLの洗い出しCV距離と投資判断の整理

綱脇耕輔の実務見解として、相談前に準備しておくとよいのは「検索に出したい重要URLのリスト」です。すべての未登録URLを持ち込むより、サービスページ、事例ページ、主要記事、問い合わせ導線に近いページを10〜30URLほど整理しておくと、診断の精度が上がります。

相談前チェック

  • 検索に出したい重要URLを一覧化する
  • 各URLのインデックス状態(登録/未登録)
  • URL検査で出た未登録の理由
  • noindex・canonical・robots.txtの設定有無
  • 重要ページへの内部リンクの有無

もしクロール・インデックスの状態でお困りであれば、まずは重要URLの状態を整理してください。URL検査の結果、ページレポートの傾向、サイトマップ、内部リンク、noindex、canonicalを見れば、原因の方向性はかなり見えます。判断に迷う場合は、サイトSEO診断で対応範囲と優先順位を切り分けると進めやすくなります。

まとめ:クロールとインデックスは検索流入の入口を確認する基本

クロールとインデックスは、SEOの技術用語であると同時に、検索流入の入口を確認するための基本です。クロールはGooglebotがURLを見つけて取得する工程、インデックスは検索結果に出る候補へ入る工程です。

検索に出ないページがあるときは、まず発見されているか、クロールされているか、インデックス登録できる状態か、GoogleがどのURLを正規として見ているかを分けて確認します。そのうえで、重要ページから優先順位を付けて確認すると、原因の切り分けが早くなります。

BtoBサイトでは、インデックス登録数そのものより、問い合わせや商談に近いURLが検索に出る状態かを確認することが重要です。 サービスページ、事例ページ、比較記事、主要な流入記事、CTA導線に近いページから見てください。==検索に出る土台が整う前に、順位改善やリライトを急がない==ことが遠回りを避けるコツです。

クロールとインデックスの仕組みを理解しておくと、Search Consoleの状態を見たときに、何を直すべきか判断しやすくなります。記事追加や順位改善の前に、検索に出る土台が整っているかを確認しましょう。

よくある質問

Q. クロールとインデックスの違いは何ですか?

クロールはGooglebotがURLを見つけてページ内容を取得する工程です。インデックスは取得したページが検索結果に出る候補としてGoogleのデータベースに整理される工程です。クロールされたからといって、必ずインデックス登録されるわけではありません。

Q. クロールされていれば検索結果に出ますか?

必ず出るわけではありません。noindex、重複、canonical、コンテンツ品質、検索に出す必要性などの要因により、クロールされてもインデックス登録されない場合があります。

Q. インデックスされないときは何を確認すればよいですか?

URL検査ツールでインデックス未登録の理由を確認します。「検出 - インデックス未登録」なら内部リンクやサイトマップ、「クロール済み - インデックス未登録」なら重複や品質、canonicalを見ます。noindexやrobots.txtの誤設定がないかも合わせて確認します。

Q. Search Consoleでは何を確認すればよいですか?

個別URLはURL検査ツールで確認し、サイト全体の傾向はページレポートで確認します。登録状態、クロール日時、Googleが選択した正規URL、noindex、サイトマップ検出状況などを見ます。

Q. サイトマップを送ればインデックスされますか?

サイトマップはGoogleがURLを発見しやすくするための補助です。インデックス登録や順位上昇を保証するものではありません。重要URLへの内部リンク、ページ品質、正規化、noindexなども確認する必要があります。

Q. BtoBサイトではどのURLから確認すべきですか?

サービスページ、事例ページ、比較記事、問い合わせ導線に近い記事、検索流入の入口になっている主要記事から確認します。登録済みURL数を増やすことより、問い合わせ機会に近いURLの状態を見ることが重要です。

参考にした公式情報

執筆者情報
LOads 代表取締役 綱脇 耕輔

執筆者情報

LOads 代表取締役 綱脇 耕輔

Webマーケティング会社・大手Web系企業を経て独立し、デジタルマーケティング業界で14年のキャリア。2018年より東京・福岡を中心に、Web広告運用やSEO対策・AIO対策などのデジタルマーケティング支援を大手・中小企業問わず行っています。100社以上のマーケティング支援の現場で得た知見をもとに、独自の知見とナレッジでコラムを発信しています。