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オウンドメディアSEOとは?記事群から商談導線を作る設計法を解説

BtoBオウンドメディアSEOを、記事制作ではなく記事群、CTA、ホワイトペーパー、サービスページ、商談導線まで含めた戦略として解説します。
BtoBオウンドメディアSEOで商談導線を作る設計法を解説するアイキャッチ

BtoB企業がオウンドメディアを始めるとき、最初は「記事を増やせば検索流入が増えるはず」と考えがちです。もちろん記事数は必要です。ただ、記事数だけを増やしても、問い合わせや商談につながらないケースは珍しくありません。

結論から言うと、BtoBオウンドメディアのSEO戦略で大事なのは、単体の記事を増やすことではなく、記事群、資料、サービスページ、問い合わせ、商談までを一つの導線として設計することです。

検索から来た読者は、最初から問い合わせをしたいわけではありません。課題の名前を知りたい、他社の考え方を見たい、費用感を知りたい、社内で説明できる材料が欲しい。そうした段階を進みながら、ようやく相談や資料請求に近づきます。

だからこそ、BtoBのオウンドメディアSEOでは、検索順位やPVだけでなく、読者が次にどのページへ進み、どこで資料を見て、どのタイミングで問い合わせるのかを見ます。==オウンドメディアの価値は、記事単体のアクセス数ではなく、見込み顧客が商談に進みやすい状態を作れるかで判断します。==

この記事でわかること

  • BtoBオウンドメディアSEOで設計すべき範囲
  • 記事群から商談導線を作るページ役割の分け方
  • キーワード群、内部リンク、CTA、ホワイトペーパーの考え方
  • Search Console、GA4、商談データをつなげたKPI設計
  • 外部に相談すべきタイミングと相談前に整理する情報

この記事では、BtoB企業がオウンドメディアをSEOで伸ばしながら、問い合わせや商談につなげるための戦略を整理します。SEOの基礎や記事単体の書き方ではなく、記事群と導線設計に焦点を当てます。

BtoBオウンドメディアSEOとは何を設計することか

検索接点から記事群・内部リンク・CV導線まで設計範囲を示した図

BtoBオウンドメディアSEOとは、自社が運営するメディアやブログを使って、検索経由で見込み顧客と接点を作り、検討を進めてもらうための設計です。

ここで重要なのは、オウンドメディアSEOを「記事制作」だけで捉えないことです。記事を書くことは手段です。実務では、次のような範囲まで含めて設計します。

設計する範囲具体的に見ること目的
検索接点主対策キーワード、検索意図、競合記事読者との入口を作る
記事群親記事、課題記事、比較記事、費用記事読者の検討段階に合わせて情報を出す
内部リンク関連記事、サービスページ、資料ページへの導線読者を次の判断へ進める
CV導線資料請求、無料診断、問い合わせ、相談フォーム行動しやすい選択肢を置く
計測Search Console、GA4、フォーム、商談化率どこで詰まっているかを確認する

Google公式のSEOスターターガイドでも、サイト構造やリンク、コンテンツの分かりやすさはSEOの基礎として扱われています。BtoBメディアでは、そこに問い合わせ導線や営業連携まで加えて考える必要があります。

**検索で見つけてもらう、記事で理解してもらう、サービスページや資料で判断してもらう、問い合わせや商談へ進んでもらう。**この流れを最初から設計するのが、BtoBオウンドメディアSEOです。

よくある失敗は、SEO担当者だけで記事テーマを決めてしまうことです。SEO担当者は検索語句を見られますが、商談現場で何を聞かれているか、受注前に何が不安になっているか、どの資料が意思決定に使われているかまでは見えにくいことがあります。

綱脇耕輔の実務見解として、BtoBオウンドメディアの初期設計では、SEO、広告、営業、サービス責任者の情報を一度並べた方がよいです。検索ボリュームだけで記事を決めるよりも、商談でよく聞かれる質問、失注理由、既存顧客が導入前に抱えていた不安を拾った方が、問い合わせに近い記事テーマが見つかりやすくなります。

この記事もおすすめ|SEO戦略の立て方7ステップ:BtoBが商談につなげる設計|SEO全体のロードマップを整理したい場合に、サイト設計と記事計画の流れを確認できます。|記事を読む →

BtoB企業がオウンドメディアSEOで最初に決める目的

認知・リード・商談・広告補完の目的別に役割と指標を並べた表

オウンドメディアSEOを始める前に、まず目的を決めます。目的が曖昧なまま記事を作ると、アクセスは増えても、どの成果に貢献しているのか分かりにくくなります。

BtoB企業でよくある目的は、次のように分かれます。

目的記事の役割見るべき指標
認知を広げる基礎知識、用語、業界課題を説明する表示回数、クリック数、自然検索流入
リードを獲得する課題整理、チェックリスト、資料請求へつなげるCV数、CVR、資料DL数
商談を増やす比較、費用、選び方、導入判断を助ける有効問い合わせ数、商談化率
ナーチャリングする導入後の活用、事例、社内説明材料を出す再訪問、メール経由流入、資料閲覧
広告を補完する広告LPだけでは説明しきれない情報を補う広告経由CVR、LP遷移、指名検索

目的が違えば、狙うキーワードも記事の書き方もCTAも変わります。たとえば、認知を広げる記事では、いきなり問い合わせを強く押すよりも、関連記事や基礎資料へ案内する方が自然です。一方で、費用や会社選びの記事では、相談や見積もり導線を置いた方が読者の行動に合います。

**目的を決めると、作るべき記事と作らなくてよい記事が分かれます。**これがカニバリ回避にもつながります。

現場でよく見るのは、「オウンドメディアを伸ばしたい」という目的だけで走り始めるケースです。この言い方では、PVを増やすのか、問い合わせを増やすのか、営業資料として使える記事を作るのかが分かりません。目的が曖昧だと、記事制作会社への依頼内容も曖昧になり、納品された記事の良し悪しも判断しづらくなります。

まずは、次の問いを社内で確認してください。

  • 自然検索から増やしたいのは、認知、リード、商談のどれか
  • 問い合わせにつながる前に、読者は何を知る必要があるか
  • サービスページだけでは説明しきれない論点は何か
  • 営業担当が商談で毎回説明していることは何か
  • 記事を読んだ後、読者にどの行動を取ってほしいか

==BtoBオウンドメディアの目的は、検索流入を増やすことだけではなく、社内で売りやすく、顧客が検討しやすい情報資産を作ることです。==

記事群から商談導線を作るページ役割の分け方

BtoBオウンドメディアでは、記事を単発で作るよりも、記事群として役割を分けることが重要です。

単体記事だけで完結しようとすると、記事の中に定義、メリット、手順、費用、会社選び、事例、CTAまで全部入れたくなります。しかし、読者の検討段階は一つではありません。知りたいことが違う読者を一つの記事で無理に受け止めると、記事が長くなりすぎたり、主題がぼやけたりします。

記事タイプは、次のように分けると整理しやすいです。

記事タイプ役割例
親記事テーマ全体の入口を作るSEO対策とは、BtoBマーケティングとは
課題記事読者の悩みや原因を整理する問い合わせが増えない理由、記事が成果につながらない原因
手順記事実行方法を具体的に説明するSEO記事の作り方、キーワード選定のやり方
比較記事選択肢の違いを判断しやすくする内製か外注か、SEOと広告の違い
費用記事予算判断を助けるSEOコンサル費用、記事制作費用
事例記事導入後のイメージを持たせる改善事例、業界別の取り組み
サービスページ相談前に支援範囲を確認できるようにするSEO対策サービス、広告運用サービス

この役割を決めると、内部リンクの設計も分かりやすくなります。親記事から課題記事へ、課題記事から手順記事へ、比較記事や費用記事からサービスページへ、というように読者の検討段階に合わせて案内できます。

たとえば「BtoBオウンドメディア SEO」というテーマであれば、この記事は戦略設計の記事です。記事群、導線、KPI、運用体制を扱います。一方で、SEO記事の書き方は別記事、キーワード選定は別記事、SEOコンサル費用は別記事へ分ける方が、読者にも検索エンジンにも主題が伝わりやすくなります。

この記事もおすすめ|SEOキーワード選定のやり方:検索意図と導線で決める全手順|記事群を作る前に、検索意図とCV距離でキーワードを整理する方法を確認できます。|記事を読む →

記事群を作るときは、カニバリにも注意が必要です。カニバリとは、似た検索意図の記事が複数あり、どのページを評価すべきか分かりにくくなる状態です。BtoBメディアでは、「SEO 戦略」「SEO 記事」「SEO キーワード」「SEO オウンドメディア」のように似たテーマが増えやすいため、記事ごとに役割を決めておく必要があります。

記事タイトルを変えるだけでは、カニバリは防げません。本文で扱う範囲、CTA、内部リンク、読者の検討段階まで分けることが大切です。

キーワード群は検索意図と検討段階で整理する

基礎理解から相談検討まで検討段階と読者の状態を並べたジャーニー図

BtoBオウンドメディアのキーワード設計では、検索ボリュームだけを見ない方がよいです。検索数が多いキーワードは魅力的ですが、商談に近いとは限りません。

キーワードは、検索意図と検討段階で整理します。

検討段階読者の状態キーワード例記事の役割
基礎理解まず意味を知りたいオウンドメディアとは、SEOとは全体像を説明する
課題認識自社の問題を言語化したいオウンドメディア 成果 出ない、問い合わせ 増えない原因を分ける
実行検討具体的な進め方を知りたいオウンドメディア SEO 戦略、コンテンツSEO やり方手順を示す
比較判断選択肢を比べたいSEO 内製 外注、SEO会社 選び方判断基準を出す
相談検討自社に合う進め方を知りたいオウンドメディア 支援、SEOコンサル相談導線へつなげる

ここで大切なのは、キーワードを一覧化するだけで終わらせないことです。キーワードを「どの記事で受けるか」「どのページへ案内するか」「どのCTAを置くか」まで決めます。

たとえば「オウンドメディア seo」は、SEO戦略を知りたい読者が多いキーワードです。単にSEOの説明をするだけでは不十分で、オウンドメディアの目的、記事群、内部リンク、CV導線、KPIまで扱う必要があります。

一方で「BtoB オウンドメディア 事例」は、他社の取り組みを見てイメージしたい読者が含まれます。この場合は、成功事例や運用体制、どのような記事群を作ったか、どの指標を見たかを扱う方が自然です。

**キーワードは読者の質問です。記事はその質問への回答であり、内部リンクは次の質問への案内です。**この考え方で整理すると、記事群の設計がぶれにくくなります。

BtoBオウンドメディアのサイト構造と内部リンク

オウンドメディアSEOで成果を出すには、記事単体だけでなくサイト構造を整える必要があります。

BtoB企業の場合、最終的に読者が確認したいのは、多くの場合「この会社は何を支援してくれるのか」「自社の課題に対応できるのか」「相談すると何が分かるのか」です。そのため、記事群とサービスページをつなぐ設計が欠かせません。

基本構造は、次のように考えます。

ページ主な役割内部リンクの方向
カテゴリアーカイブテーマ全体の入口重要記事、親記事へ
親記事全体像を整理子記事、比較記事、サービスページへ
子記事個別論点を深掘り親記事、関連する実務記事へ
比較・費用記事外注判断を助けるサービスページ、相談導線へ
事例・資料ページ導入後のイメージを補う問い合わせ、資料請求へ
サービスページ支援内容を説明問い合わせ、無料相談へ

内部リンクは、SEOのためだけに貼るものではありません。読者が「次に何を見ればよいか」を迷わないようにするための導線です。

たとえば、オウンドメディア戦略の記事を読んでいる人は、次にキーワード選定、記事制作、費用、会社選び、社内体制のいずれかを知りたくなることがあります。本文中の自然な流れで関連記事を案内すると、読者は自分の状態に合ったページへ進めます。

Googleの有用なコンテンツに関するドキュメントでも、ユーザーにとって有用で信頼できる情報を作ることが重視されています。BtoBメディアでは、役に立つ本文だけでなく、読者が次の判断へ進めるリンク設計まで含めて考えると、ユーザー第一の体験に近づきます。

!!内部リンクを自動生成ツールだけで大量に貼る運用は避けてください。!!関連性の薄いリンクが増えると、読者にも検索エンジンにもページの主題が伝わりにくくなります。

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CTAとホワイトペーパーは記事の役割に合わせて置く

BtoBオウンドメディアで問い合わせが増えない原因の一つは、CTAが記事の役割と合っていないことです。

CTAとは、読者に次に取ってほしい行動です。問い合わせ、資料請求、無料診断、サービスページ閲覧、関連記事への移動などがあります。

BtoBでは、いきなり問い合わせる読者ばかりではありません。社内で説明するための資料が欲しい人、予算感を知りたい人、まずは自社の課題を整理したい人もいます。そのため、記事タイプごとにCTAを変える必要があります。

記事タイプ合いやすいCTA理由
基礎記事関連記事、入門資料まだ検討初期で、売り込みが早すぎるため
課題記事チェックリスト、無料診断自社の問題を整理したい段階のため
手順記事テンプレート、相談窓口実行時に自社適用で迷いやすいため
比較記事サービス詳細、見積もり相談判断材料を求めているため
費用記事投資判断表、問い合わせ予算化や社内稟議に近いため

ホワイトペーパーも同じです。すべての記事に同じ資料を置くのではなく、記事の役割に合わせて資料を変える方が自然です。たとえば、基礎記事には「SEOの全体像」、課題記事には「無料診断チェックリスト」、比較記事には「支援範囲比較表」、費用記事には「投資判断シート」が合いやすいです。

==CTAは記事末尾だけに置くのではなく、読者の判断が一区切りつく場所に置くと自然です。==ただし、本文の流れを遮るような押し売り感は避けます。

綱脇耕輔の実務見解として、BtoBのCTAは「問い合わせしてください」よりも、「自社の場合はどこから改善すべきか相談できます」「既存記事と商談導線を一度整理できます」のように、読者の不安を解消する言い方が合いやすいです。

KPIは検索流入から商談までつなげて見る

検索表示からクリック・回遊・CV・商談化まで段階を示したファネル図

オウンドメディアSEOのKPIは、PVだけでは不十分です。BtoBでは、検索流入が増えても、問い合わせや商談につながらなければ事業成果として評価しづらいからです。

KPIは、検索流入から商談まで段階を分けて見ます。

段階見る指標主な確認ポイント
検索に出る表示回数、掲載順位検索意図に合うテーマで露出しているか
選ばれるクリック数、CTRタイトルやディスクリプションが意図に合うか
読まれる滞在、スクロール、回遊本文構成や内部リンクが機能しているか
行動されるCV数、CVR、資料DLCTAやフォームが自然か
商談化する有効商談数、商談化率問い合わせの質が事業に合っているか
受注に近づく受注率、受注単価、失注理由どのテーマが売上に近いか

Search Consoleでは、検索パフォーマンスレポートでクエリ、表示回数、クリック数、CTR、掲載順位などを確認できます。GA4では、記事閲覧後の回遊やCVイベントを確認できます。さらにBtoBでは、フォーム後の商談化率や受注単価も見たいところです。

Search ConsoleとGA4だけで完結させず、問い合わせ内容、商談化率、受注単価までつなげて見ることが、データを活かしたオウンドメディア運用です。

たとえば、検索流入は多いがCVしない記事は、CTAやサービスページ導線が弱い可能性があります。CVはあるが商談化しない記事は、読者の課題とサービス対象がずれている可能性があります。商談化率が高いが流入が少ない記事は、関連記事や内部リンクで露出を増やす価値があります。

このように、KPIを段階で分けると、改善すべき場所が見えます。順位だけを見ていると、「もっと記事を書こう」となりがちですが、実際にはCTA、フォーム、サービスページ、営業連携が詰まっていることもあります。

記事計画はロードマップと改善サイクルで管理する

BtoBオウンドメディアは、数本の記事で完結する施策ではありません。だからこそ、記事計画をロードマップで管理する必要があります。

最初から全テーマを作り切ろうとすると、途中で方向性がぶれます。まずは既存サイトと既存記事を棚卸しし、サービスページとの距離が近いテーマから優先順位を決めます。

ロードマップは、次の流れで作ると整理しやすいです。

1. 既存記事、サービスページ、問い合わせ導線を棚卸しする 2. 主な検索ニーズと記事タイプを整理する 3. カニバリしそうなテーマを分ける 4. 重要な親記事、課題記事、比較記事を決める 5. 記事ごとのCTAと内部リンクを決める 6. 公開後にSearch ConsoleとGA4で改善する 7. 商談化率や問い合わせ内容を見て記事計画を更新する

ここで大事なのは、記事制作と改善を分けて予定に入れることです。多くの企業は制作計画までは作りますが、公開後のリライトや導線改善の予定がありません。

公開後は、検索クエリ、CTR、滞在、回遊、CV、商談化率を見ながら、記事を更新します。タイトルを変える、見出しを追加する、内部リンクを直す、CTAを差し替える、サービスページへの案内を強めるなど、改善内容はさまざまです。

**オウンドメディアSEOは、公開した記事を資産として育てる運用です。**新規記事だけでなく、既存記事の統合、リライト、導線改善もロードマップに入れてください。

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BtoBオウンドメディアSEOでよくある失敗

オウンドメディアSEOのよくある失敗と改善の考え方を並べた図

BtoBオウンドメディアSEOでよくある失敗は、記事を作ること自体が目的になってしまうことです。

代表的な失敗は次の通りです。

失敗パターン起きる問題改善の考え方
記事数だけをKPIにする質や導線が弱くなりやすい記事役割とCV距離を管理する
検索ボリュームだけでテーマを決めるサービスと関係が薄い流入が増える商談に近い課題も拾う
CTAを末尾だけに置く読者が次の行動に進みにくい判断が一区切りつく場所に置く
サービスページとつながっていない相談前に支援範囲を確認できない記事群からサービスページへ案内する
営業と連携していない問い合わせの質が改善されない商談化率、失注理由を記事計画へ戻す
似た記事が増えるカニバリが起きやすい記事タイプと検索意図を分ける

特に注意したいのは、外注先に「月10本作ってください」とだけ依頼するケースです。記事制作本数は分かりやすい指標ですが、記事役割、内部リンク、CTA、商談導線が決まっていないと、記事が増えても成果につながりにくくなります。

==BtoBオウンドメディアでは、記事制作数よりも、どの記事がどの検討段階を受け止め、どの行動へ進めるかを管理することが重要です。==

また、成功事例を見て、そのまま真似るのも危険です。業界、商材、単価、検討期間、営業体制、既存の認知度によって、必要な記事群は変わります。競合メディアの構成調査は必要ですが、自社の商談構造に合わせて再設計する必要があります。事例のどこを再現でき、どこが前提条件かを切り分ける手順はBtoB成功事例を6視点で分解する読み方にまとめています。

BtoBオウンドメディアSEOを外部に相談すべきタイミング

自社だけで進められる部分もあります。たとえば、顧客理解、サービス情報、営業現場での質問、既存資料の整理は社内の方が詳しいです。

一方で、次のような状態であれば外部に相談する価値があります。

状態相談した方がよい理由
記事は増えているが問い合わせが増えないCTA、内部リンク、サービスページ導線に課題がある可能性がある
Search Consoleを見ても改善策に落とせないクエリ、CTR、ページ役割を整理する必要がある
似た記事が増えているカニバリ整理や統合判断が必要になる
営業現場との連携ができていない問い合わせの質や商談化率まで見られていない
ホワイトペーパーや資料DLが成果に結びつかない資料の内容、設置場所、フォーム導線を見直す必要がある
SEOと広告を別々に見ている検索語句やCVデータを相互に活かせていない

外部に相談するときは、「記事を何本作れるか」だけでなく、既存記事の棚卸し、キーワード設計、記事群設計、内部リンク、CTA、Search Console、GA4、商談データまで見られるかを確認してください。

外部相談の価値は、記事を代わりに書くことだけではありません。自社のサービス、検索ニーズ、既存記事、営業導線を整理し、どこから改善すべきか判断できることにあります。

相談前に用意しておくとよい情報は、既存記事一覧、Search Console、GA4、問い合わせ内容、商談化率、営業資料、サービスページ、過去に作ったホワイトペーパーです。これらがあると、提案が一般論ではなく、自社の現状に即したものになります。

BtoBオウンドメディアSEOの投資判断モデル

投資額・追加CV・商談化率・受注単価の試算例を並べたベンチマーク図

オウンドメディアSEOは、短期で成果が出るとは限りません。そのため、投資判断をするときは、記事制作費だけでなく、商談化率や受注単価まで含めて考えます。

ここでは、架空の試算例として考えます。実績データではなく、判断の型を示すためのモデルです。

項目試算例見るポイント
投資額月50万円×6か月=300万円記事制作、設計、改善、入稿の範囲を確認する
追加CV月5件から月12件へ増加を想定CVの質とフォーム内容を見る
商談化率30%と仮置き有効商談になる割合を確認する
受注単価1件あたり100万円と仮置き粗利と継続期間も見る
回収判断追加商談数と受注数で評価PVではなく商談・受注に近い指標で見る

このような試算を置くと、オウンドメディアにどのくらい投資できるかが見えやすくなります。もちろん、実際には商材単価、検討期間、受注率、制作体制、既存サイトの状態によって変わります。

重要なのは、SEOの成果を「順位が上がったか」だけで判断しないことです。順位が上がっても商談化しないなら、記事テーマやCTAがずれているかもしれません。逆に流入が少なくても、商談化率が高い記事は、内部リンクや関連記事で伸ばす価値があります。

綱脇耕輔の実務見解として、BtoBメディアでは、記事ごとに「CVに近いか」「営業が商談で使えるか」「サービスページへの遷移が自然か」を見ます。データだけを見るのではなく、記事が営業や顧客理解にどう使われているかも確認します。

まとめ:BtoBオウンドメディアSEOは記事群から商談導線まで設計する

オウンドメディアSEOを記事群から商談導線まで設計するまとめ図

BtoBオウンドメディアSEOは、記事を増やすだけの施策ではありません。検索から来た読者が、自社の課題を理解し、関連記事や資料を見て、サービスページを確認し、問い合わせや商談へ進める状態を作る施策です。

この記事で整理したポイントは次の通りです。

  • BtoBオウンドメディアSEOは、記事制作ではなく導線設計として捉える
  • 目的を認知、リード、商談、育成、広告補完に分ける
  • 記事タイプごとに役割、内部リンク、CTAを決める
  • キーワードは検索意図と検討段階で整理する
  • サービスページを中心にサイト構造を作る
  • CTAとホワイトペーパーは記事の役割に合わせる
  • KPIは検索流入から商談化率までつなげて見る
  • 記事計画は制作だけでなく公開後の改善まで管理する

**記事数を増やす前に、どの記事がどの読者を受け止め、どの判断へ進めるのかを整理してください。**その設計があると、オウンドメディアは単なる情報発信ではなく、営業やマーケティングを支える資産になります。

もしBtoBオウンドメディアのSEO戦略で、記事群、CTA、ホワイトペーパー、サービスページ、商談導線まで整理したい場合は、一度現状を棚卸しするところから始めるのが現実的です。

よくある質問

BtoBオウンドメディアで何本記事が必要ですか?

必要本数は、商材、検索ニーズ、既存サイト、サービス数によって変わります。最初から本数だけを決めるより、親記事、課題記事、比較記事、費用記事、サービス導線記事など、必要な役割を洗い出してから本数を決める方が現実的です。

オウンドメディアSEOはどのくらいで成果が出ますか?

一般的には中長期で見る施策です。既存サイトの評価、記事品質、内部リンク、競合状況、更新頻度によって変わります。短期では表示回数やクリック数、中期ではCV、長期では商談化率や受注貢献まで見ると判断しやすくなります。

BtoBオウンドメディアではホワイトペーパーは必要ですか?

必須ではありませんが、検討期間が長い商材では有効なことがあります。特に、社内説明や比較検討に使える資料は、問い合わせ前の不安を減らす役割があります。ただし、記事内容と関係の薄い資料を置いても成果にはつながりにくいため、記事の役割に合わせて設計する必要があります。

SEO記事とサービスページはどのように分けるべきですか?

SEO記事は読者の疑問や課題に答えるページ、サービスページは自社がどのように支援できるかを説明するページとして分けます。記事からサービスページへ自然に案内することで、読者は知識理解から相談判断へ進みやすくなります。

BtoBオウンドメディアSEOを外部に相談する前に何を用意すべきですか?

既存記事一覧、Search Console、GA4、問い合わせ内容、商談化率、サービスページ、営業資料、ホワイトペーパーがあると相談しやすくなります。これらが揃うと、単なる記事制作ではなく、既存記事の整理、導線改善、KPI設計まで具体的に話せます。

参考情報

執筆者情報
LOads 代表取締役 綱脇 耕輔

執筆者情報

LOads 代表取締役 綱脇 耕輔

Webマーケティング会社・大手Web系企業を経て独立し、デジタルマーケティング業界で14年のキャリア。2018年より東京・福岡を中心に、Web広告運用やSEO対策・AIO対策などのデジタルマーケティング支援を大手・中小企業問わず行っています。100社以上のマーケティング支援の現場で得た知見をもとに、独自の知見とナレッジでコラムを発信しています。