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Web広告の例は媒体名でなく認知・獲得・再訪問の3局面で選ぶ

Web広告の活用例を、認知、獲得、再訪問の3局面で整理し、自社に合う施策の組み合わせ方を解説します。
Web広告の活用例と成功パターンを認知・獲得・再訪問で整理する記事のアイキャッチ

Web広告の例を調べると、検索広告、SNS広告、ディスプレイ広告、動画広告、リマーケティング広告など、媒体や形式の一覧が多く見つかります。面白い広告の事例を見て、自社でも同じような施策を試したくなることもあるはずです。

ただし、Web広告の活用例は、媒体名や見た目だけで選ぶと失敗しやすくなります。検索広告が向く場面もあれば、SNSや動画で先に認知を作った方がよい場面もあります。すでにサイト訪問があるなら、再訪問を促す広告の方が効くこともあります。

結論から言うと、Web広告の例は認知、獲得、再訪問のどこを強くしたいかで選ぶべきです。さらに、商材単価、検討期間、LPの状態、CV計測、社内運用体制によって優先順位が変わります。成功事例を真似る前に、==自社の顧客が広告接触後にどう動くか==を設計できているかが成果を左右します。

この記事でわかること

  • Web広告の活用例を目的別に整理する方法
  • 認知・獲得・再訪問の組み合わせ方
  • 予算規模別に優先しやすい施策
  • 成功事例を真似る前に見る前提条件
  • 相談前に整理したいLP・計測・運用体制

Web広告の一覧を見るときは、媒体名を覚えるだけで終わらせず、自社ならどの施策をどの順番で使うかまで落とし込んでください。他社の事例や面白い広告表現を参考にする場合も、誰に初回接触させ、どのLPで理解を進め、再訪問時に何を訴求し、問い合わせ後にどの情報を営業へ渡すかまで見てください。

Web広告の例はまず3つの目的で分ける

認知・獲得・再訪問の3局面でWeb広告の例を分けるファネル図

Web広告の例とは、検索広告・SNS広告・ディスプレイ広告・動画広告・リマーケティング広告など、目的や配信面が異なる広告手法の具体例を指します。例を見るときは、最初に「何のための例か」を分けてください。広告の見た目や媒体名だけを見ると、自社に合うかどうかを判断できません。

Web広告の活用例は、実務では次の3局面に分けると整理しやすくなります。

局面主な目的向きやすい広告例見るべき指標
認知課題やサービスを知ってもらうSNS広告、動画広告、ディスプレイ広告表示回数、動画視聴、指名検索、再訪率
獲得今すぐ比較・問い合わせする人を取る検索広告、リスティング広告、比較LP広告CTR、CPC、CVR、CPA
再訪問一度接触した人を戻すリマーケティング広告、カスタムオーディエンス広告再訪率、CVR、CPA、商談化率

認知はSNS・動画・ディスプレイ、獲得は検索広告、再訪問はリマーケティングが軸になりやすいです。ただし、商材単価、検討期間、LP、計測環境で優先順位は変わります。BtoBの高単価商材なら、初回接触から問い合わせまで時間がかかるため、認知と再訪問の設計が重要になります。低単価で検索需要が明確な商材なら、検索広告から始める方が早いこともあります。

広告市場全体を見ると、この選び方の重要性はさらに高まっています。電通の調査では、2025年のインターネット広告費は4兆459億円で前年比110.8%と伸び、総広告費に占める構成比は50.2%と初めて過半数に達しました。媒体も配信面も増え続けているため、例を一覧で眺めるだけでなく、自社の目的に合う施策を選び分ける視点が欠かせません。

電通「2025年 日本の広告費」では、媒体別の広告費と構成比の推移を確認できます。市場全体の傾向を押さえたうえで、自社が強くしたい局面を先に決めてください。

Web広告の例は、施策名ではなく「顧客の次の行動」を基準に選ぶと失敗しにくくなります。広告例を選ぶ前に、初回接触、LP閲覧、比較検討、再訪問、問い合わせ、商談の流れを想定してください。

この記事もおすすめ|Web広告とは?種類・費用・運用手順と成果につなげる設計を解説|用語や全体像を確認したい場合は、活用例に入る前に基本整理を見直せます。|

Web広告の例を目的別に見る考え方

Web広告を目的別に整理した比較マトリクス

Web広告の成功事例を読むときは、成果だけではなく、目的、ターゲット、LP、計測、運用体制を見ます。事例紹介の多くは媒体や成果の数字が中心で、その成果を出すために必要だった前提条件までは書かれていないことがあります。だからこそ、真似る前に前提をそろえて読む視点が要ります。

目的別の使い分けでは、認知・獲得の役割分担を先に決めます。さらに、ターゲット設計の考え方、配信面・媒体の選定、LPの受け皿、計測環境をそろえると、活用例を自社の判断材料に変えやすくなります。

目的別に整理すると、次のようになります。

目的活用例成功しやすい条件注意点
新しいサービスを知ってもらうSNS広告、動画広告、ディスプレイ広告課題喚起の訴求と受け皿LPがある直接CVだけで評価しない
比較検討中の人を獲得する検索広告、比較系キーワード広告検索意図に合うLPとCV地点があるCPCが高くなりやすい
過去訪問者を戻すリマーケティング広告訪問者数と再訪問向け訴求があるしつこい配信にならないよう頻度を見る
資料請求を増やす検索広告、SNSリード広告資料内容と営業フォローが決まっているリードの質を確認する
商談化率を上げる検索広告、再訪問広告、比較LPCRMや商談データを見られるCPAだけで判断しない

Web広告の例を見て「この媒体がよさそう」と考える前に、まず顧客がどの状態にいるかを考えます。まだ課題に気づいていない人には、いきなり問い合わせを求めても反応しにくいです。すでに比較検討している人には、抽象的な認知広告より、具体的な比較情報や料金、事例、導入後の変化を示す方が合います。

判断ポイント

Web広告の活用例は、媒体名、広告形式、クリエイティブの面白さだけで選ばないでください。目的、ユーザー状態、LP、CV地点、計測までそろって初めて、自社に合う例かどうかを判断できます。

認知を広げるWeb広告の活用例

認知目的のWeb広告の活用例を整理した図

認知目的のWeb広告は、まだ検索していない人や、課題を明確に言語化していない人に接触するために使います。代表例は、SNS広告、動画広告、ディスプレイ広告です。

認知目的の活用例を整理すると、次のようになります。

活用例向いている状況重要な設計
SNS広告で課題喚起する潜在層に新しい選択肢を知ってほしい悩みが自分ごと化するコピー
動画広告で利用イメージを伝えるサービス内容を文章だけで伝えにくい冒頭数秒で変化を見せる
ディスプレイ広告で再想起させる比較検討が長く、接触頻度が必要LPや資料への再訪導線
業界別の訴求を出し分ける業種ごとに課題や言葉が違うターゲット別のLPや広告文

認知広告では、直接のCPAだけを見ると過小評価しやすくなります。動画広告やSNS広告は、すぐに問い合わせにつながらないことがあります。それでも、指名検索、再訪率、サイト滞在、資料閲覧、後日の検索広告CVに影響することがあります。

たとえば、BtoBの長い検討期間に合わせた追客では、SNSやディスプレイで初回接触を作り、後日検索広告やリマーケティングで比較検討中のユーザーを戻す設計が有効です。初回接触から再訪問までのつなぎ方を考えずに、認知広告だけを配信しても、売上への接続が見えにくくなります。

認知広告の役割は、今すぐ問い合わせを取ることだけではなく、後の検索・比較・再訪問を起こしやすくすることです。評価するときは、指名検索・再訪率など間接指標も確認してください。

Metaビジネスヘルプでは、Meta広告の設定や配信に関する情報を確認できます。SNS広告を使う場合は、媒体の管理画面だけでなく、LPと計測の受け皿も合わせて見てください。

獲得につなげる検索広告の活用例

獲得目的のWeb広告では、検索広告が使われることが多いです。検索広告は、すでに課題やサービスを検索しているユーザーに表示できるため、問い合わせや資料請求に近い施策として使いやすいからです。

検索広告の活用例は、次のように整理できます。

活用例向いている状況注意点
課題キーワードで広告を出す悩みが検索されているLPで解決策まで示す
比較キーワードで広告を出す複数サービスを比較している料金、実績、選び方を明確にする
地域キーワードで広告を出す商圏や対応地域が明確地域ページや実績と連動させる
指名検索を守るブランド名で比較されている公式情報に誘導する
競合比較の受け皿を作る乗り換えや比較検討がある誇張や根拠のない比較を避ける

検索広告は、顕在層に接触しやすい一方で、CPCが高くなることがあります。競合が多いキーワードでは、広告費だけでなく、LPのCVRや商談化率まで見ないと投資判断ができません。

獲得目的の広告で重要なのは、広告文とLPの約束を合わせることです。広告文で「費用がわかる」と訴求しているのに、LPで料金の目安が見えなければ離脱が増えます。広告文で「事例」を押しているのに、LPに具体的な導入イメージがなければ、比較検討中の読者は戻ってしまいます。

獲得広告は、==検索語句・広告文・LP・CV地点を一本の導線==として設計してください。クリックを集めるだけではなく、問い合わせや商談につながる情報がLP上にあるかを確認してください。

Google広告ヘルプでは、Google広告の基本設定や運用に関する情報を確認できます。検索広告を始める場合は、キーワード、広告文、入札だけでなく、コンバージョン測定の設定も同時に整えてください。

再訪問・リマーケティングの活用例

再訪問・リマーケ活用は、一度サイトを訪問したユーザーや、広告に反応したユーザーへ再接触する施策です。BtoBや高単価商材では、初回訪問ですぐ問い合わせる人は多くありません。比較検討や社内確認の期間があるため、再訪問の設計が成果に影響します。

再訪問施策の活用例は、次のとおりです。

活用例向いている状況訴求の方向性
LP訪問者へ再配信する一度見たがCVしていない料金、事例、導入後の変化
資料DL未完了者へ配信するフォーム前で離脱している入力負担の低さ、資料の中身
比較ページ閲覧者へ配信する検討度が高い選び方、比較軸、相談前チェック
既存リードへ再接触する商談化前に温度感が下がったセミナー、追加資料、導入事例

再訪問広告で注意したいのは、同じ広告を何度も見せることです。頻度が高すぎると、ユーザーにしつこい印象を与えることがあります。また、初回接触と同じ訴求を繰り返しても、比較検討が進まない場合があります。

再訪問の設計では、「前回何を見た人に、次に何を見せるか」を決めます。サービス概要を見た人には事例や料金、料金を見た人には比較表や相談前チェック、資料DLを迷った人には資料の中身を見せるなど、行動に合わせて訴求を変えると改善しやすくなります。

リマーケティングは追いかける施策ではなく、検討段階に合わせて次の情報を出す施策です。再訪率、CVR、商談化率を見ながら、広告文とLPを調整してください。

認知・獲得・再訪問を組み合わせる設計

Web広告の成功パターンは、単体施策ではなく組み合わせで考えると見えやすくなります。認知だけ、検索広告だけ、リマーケティングだけでは、顧客の検討プロセスを取りこぼすことがあります。

組み合わせ判断表として見るなら、最初に「認知で接点を作るのか」「獲得でCVを取るのか」「再訪問で比較検討を戻すのか」を分けます。ここが曖昧なまま媒体を増やすと、配信面・媒体の選定もKPIもぶれます。

組み合わせ例を目的別に並べます。

目的組み合わせ例狙い
新サービスを広げたいSNS広告 + 動画広告 + 指名検索対策課題認知から検索行動へつなげる
すぐ問い合わせを増やしたい検索広告 + 比較LP + CV計測顕在層を獲得し、CPAを確認する
検討期間が長いディスプレイ広告 + リマーケティング + 資料DL初回接触から再訪問までつなぐ
LP改善も進めたい検索広告 + GA4分析 + フォーム改善クリック後の離脱を減らす
商談化率を上げたい検索広告 + CRM連携 + 営業フィードバックCV後の質まで改善する

広告例を選ぶ前に、まず「接触後の行動」を設計してください。誰に初回接触させ、どのLPで理解を進め、再訪問時に何を訴求し、問い合わせ後にどの情報を営業へ渡すか。ここまでを一連の流れとして扱うことで、媒体選定が施策一覧ではなく、顧客獲得の導線設計になります。

私の実務見解として、LOadsの支援現場では、成果が出ない相談の多くが媒体選びではなく「接触後の行動が設計されていないこと」に原因があると感じています。媒体を増やす前に、認知・獲得・再訪問のどこを強くするかと、その次の一手を決めておくと、同じ広告費でも判断がぶれにくくなります。

匿名化した仮説ケースで考えます。検討期間が2〜3か月かかるBtoBサービスで、検索広告だけを配信していたとします。クリックは取れても、初回訪問の多くはその場で問い合わせず離脱します。ここに、SNS広告で課題を先に認知させ、離脱した訪問者にはリマーケティングで比較資料を見せる設計を足すと、同じ検索広告のクリックでも問い合わせにつながりやすくなります。これは実在の成果数値ではなく、接触後の行動を設計する考え方を示すための仮説モデルです。

ワンポイントアドバイス: 広告を見た後の行動を1つ決めると、媒体とLPの優先順位がそろいます。認知なら指名検索、獲得なら問い合わせ、再訪問なら比較資料など、次の行動で選んでください。

予算規模別に何を優先すべきか

Web広告の例は、予算規模によっても優先順位が変わります。広告費が限られている段階で複数媒体へ広げすぎると、どの施策が効いたのか分からなくなります。逆に、予算が一定以上あるのに検索広告だけに寄せると、認知や再訪問の機会を逃すことがあります。

予算規模別の考え方は次のとおりです。

月額予算の目安優先しやすい施策判断ポイント
小規模検索広告、最低限のリマーケティングまずCV計測とLPの反応を見る
中規模検索広告 + SNS/ディスプレイ + LP改善認知と獲得の役割を分ける
大規模複数媒体 + クリエイティブ検証 + CRM連携商談化率や受注単価まで見る

この表はあくまで仮説モデルです。実際には、商材単価、検討期間、既存顧客の獲得経路、LPの状態、社内の改善体制で優先順位が変わります。高単価商材で検討期間が長い場合は、検索広告だけでは接点が足りないことがあります。一方、検索需要が明確でLPが強い商材なら、最初は検索広告に集中する方がよいこともあります。

予算配分は、媒体の人気ではなく、顧客の検討プロセスと計測できる範囲で決めるべきです。広告費、LP改善、計測、制作工数の配分を見ながら、広げる前に検証できる状態を作ってください。

アズくんワンポイント: うーん、検索広告から始めるべきか、SNSも先に試すべきかって迷いますよね〜

ワンポイントアドバイス: 予算が小さいほど、媒体数を増やす前にLPと計測を固定してください。配信面を広げるのは、勝ち筋の検索語句やCV地点が見えてからで十分です。

活用例を成果につなげる設計と運用手順

Web広告の活用例を成果につなげるには、広告を出す前に設計する項目があります。媒体を選ぶ前に、目的、ターゲット、LP、CV地点、計測、改善会議を決めておくと、配信後の判断がしやすくなります。

実務手順は次の流れです。

手順決めること確認する理由
1目的を決める認知、獲得、再訪問でKPIが変わるため
2認知・獲得・再訪問のどこを強くするか決める施策の組み合わせが変わるため
3ターゲットと検討期間を整理するBtoBの追客期間やLP内容が変わるため
4広告から遷移するLPを確認するクリック後の離脱を減らすため
5CV地点と計測方法を決める広告CV、GA4、CRMの役割を分けるため
6初期予算と検証期間を決める途中で判断軸がぶれないようにするため
7KPI・効果測定の見方を決める継続、停止、改善の判断を明確にするため
8レポートから次の改善PDCAを回す配信後に学びを残すため

目的が認知なら、表示回数や動画視聴だけでなく、指名検索や再訪率を見ます。目的が獲得なら、CVRやCPAだけでなく、商談化率や受注単価も見ます。目的が再訪問なら、配信頻度、再訪率、CVR、問い合わせ内容まで見ます。

Google広告のコンバージョン測定ヘルプでは、広告クリックや表示が購入、問い合わせ、アプリインストールなどの価値ある行動につながったかを把握する方法が説明されています。活用例を実際に試す場合は、媒体設定だけでなく、CV計測を先に整えることが必要です。

Web広告の成功パターンは、==配信前の設計と配信後の改善がつながっている状態==から生まれます。事例を真似るより先に、自社で何を計測し、どの数字で継続・停止・改善を判断するかを決めてください。

クリエイティブはどう改善すべきか

面白いWeb広告の事例を探すときは、コピーやデザイン、動画の見せ方に注目しがちです。もちろん表現は欠かせません。ただし、クリエイティブ改善のコツは、目立つ表現を作ることだけではありません。

見るべきポイントは次のとおりです。

改善項目確認すること改善例
課題の明確さ誰のどんな悩みに触れているか業種別・課題別にコピーを分ける
次の行動クリック後に何をしてほしいか資料DL、診断、相談、比較ページへ誘導する
LPとの一致広告文とLPの約束が合っているか広告で訴求した内容をLP上部に置く
検討段階初回接触か再訪問か初回は課題喚起、再訪問は比較情報にする
計測どの反応を成功と見るかCTR、CVR、再訪率、商談化率を分ける

面白い広告が必ず売上につながるわけではありません。話題化しても、LPが弱ければCVしません。クリックが増えても、問い合わせ内容が対象外ばかりなら、ターゲットや訴求がずれている可能性があります。

クリエイティブは、注目を集めるためではなく、次の行動を起こしてもらうために改善するものです。広告表現を変えるときは、CTRだけでなく、CVR、商談化率、受注単価まで見てください。

この記事もおすすめ|Web広告の種類一覧:リスティング・SNS・動画の違いと選び方を解説|媒体別の特徴を詳しく比べたい場合は、活用例ではなく種類別の選び方で確認できます。|

KPI・効果測定の見方

Web広告の活用例を評価するときは、媒体ごとの数字だけでなく、LP、GA4、CRM、営業データまでつなげて見ます。媒体管理画面のCVだけで判断すると、問い合わせの質や商談化率を見落とすことがあります。数字がどの段階で欠けているか分からない場合は、配信からLP、CV計測までの流れを区間で切り分けると、見る指標を決めやすくなります。

目的別のKPIは次のように分けられます。

目的主なKPI補助指標
認知表示回数、動画視聴、リーチ指名検索、再訪率、サイト回遊
獲得CV数、CVR、CPA商談化率、受注単価、粗利
再訪問再訪率、CVR、CPA配信頻度、比較ページ閲覧、資料DL
LP改善CVR、フォーム到達率滞在、スクロール、離脱箇所
商談改善商談化率、受注率問い合わせ内容、失注理由

指名検索・再訪率など間接指標の扱いも成果判断を左右します。認知広告や動画広告は、直接CVだけで評価すると弱く見えることがあります。しかし、後日の指名検索、再訪問、検索広告経由のCVに影響している場合があります。

一方で、間接効果を都合よく解釈しすぎるのも危険です。認知広告を続けるなら、指名検索、再訪率、比較ページ閲覧、資料DL、商談化率など、見る数字を事前に決めておきます。

KPIは、広告の目的ごとに変えるべきです。 認知、獲得、再訪問を同じCPAだけで評価すると、施策の役割を誤ります。

LPやフォームの改善余地を見る

Web広告の成功事例を見ても、自社のLPやフォームが弱ければ同じ成果は出ません。クリック後に何を見せるか、どの情報で不安を減らすか、どのタイミングでCVしてもらうかが成果を分けます。

LPやフォームの改善余地は、次の観点で見ます。

観点確認すること
ファーストビュー広告で訴求した内容がすぐ見えるか
比較情報料金、支援範囲、導入後の変化が分かるか
CV地点問い合わせ、資料DL、診断、セミナーなどが適切か
フォーム入力項目が多すぎないか、スマホで使いやすいか
営業連携問い合わせ内容が営業に渡るか

特にBtoBでは、いきなり問い合わせを求めるより、資料DL、セミナー、診断、比較表などの中間CVが合う場合があります。検討期間が長い商材では、初回接触から再訪問までのつなぎ方を設計し、LPで段階的に理解を進めることが欠かせません。

ワンポイントアドバイス: CV数だけで外注判断をしないでください。商談化率や失注理由まで見えると、広告運用、LP改善、営業連携のどこを相談すべきか分かれます。

Web広告の活用例で失敗しやすいパターン

Web広告の例を探すときに多い失敗は、施策の見た目だけを真似ることです。成功事例には、予算、商材、LP、ターゲット、計測、営業体制という前提があります。そこを見ずに媒体やコピーだけを真似ても、同じ成果にはなりません。

活用例を見たあとに起きやすい失敗パターンと修正案を並べます。

失敗パターン起きる問題修正案
用語や媒体名だけで施策を選ぶ顧客状態と広告が合わない認知・獲得・再訪問で役割を分ける
CV計測が曖昧成果判断ができない広告CV、GA4、CRMを分ける
LP改善を後回しにするクリックはあるのにCVしないLPとフォームを先に点検する
レポートが媒体指標だけ商談や売上につながっているか分からない商談化率、受注率、受注単価を見る
外注範囲が不明確代理店と社内の役割が曖昧になる配信、制作、計測、LP改善の範囲を決める

広告例は、施策の完成形ではなく仮説の入口です。実際には、配信してから検索語句、広告文、LP、フォーム、商談データを見て改善します。成功事例を真似るのではなく、成功した理由を自社条件に置き換えることが必要です。特に、ターゲット設計の考え方、配信面、媒体の選定、LPやフォームの改善余地をセットで確認してください。

よくある失敗

  • 面白い広告表現だけを真似る
  • 認知広告をCPAだけで評価する
  • LPやフォームの改善余地を見ない
  • CV後の商談化率を確認しない

自社運用と外注の判断基準

Web広告の活用例を見た後は、自社で試す範囲と外部に相談すべき範囲を分けます。すべてを自社でやると、媒体設定、クリエイティブ、LP、計測、レポートまで追うことになります。一方で、すべてを外部に任せると、自社の商材理解や営業情報が広告改善に反映されにくくなることがあります。

判断基準は次のとおりです。

判断軸自社で進めやすい状態外部相談が有効な状態
月額予算小さく検証範囲が限られている予算が増え、改善差分が大きい
商材単価低単価で検証が早い高単価で検討期間が長い
検討期間短く検索広告で獲得しやすい認知・再訪問・営業連携が必要
既存LPすぐ修正できる改善案やABテスト設計が必要
計測環境広告CVとGA4を見られるCRMや商談データ連携が必要
社内体制担当者が改善を続けられる運用、制作、分析の工数が不足している

代理店に何を依頼できるかも、契約前に確認してください。媒体選定、アカウント設計、広告文、バナー、動画、CV計測、GA4、LP改善、月次レポート、クリエイティブ改善など、支援範囲は会社によって異なります。

外注判断は、広告を任せるかどうかではなく、どの改善範囲を外部の専門性で補うかを決めることです。自社の商材、予算、LP、計測環境を整理したうえで相談すると、提案内容も具体化しやすくなります。

Web広告の活用例を選ぶ前の相談前チェック

Web広告の活用例を自社に落とし込む前に、次の項目を整理してください。

チェック項目確認する内容
目的認知、獲得、再訪問のどこを強くしたいか
月額予算広告費、制作費、LP改善費、運用費を分ける
商材単価許容CPAや商談化率の基準を置けるか
検討期間初回接触から問い合わせまで何日・何週間かかるか
既存LP広告流入を受けられるページがあるか
CV地点問い合わせ、資料DL、診断、セミナーなど
計測環境広告CV、GA4、CRM、電話計測を見られるか
社内体制誰が広告、LP、営業、予算を判断するか

相談前チェック

  • 目的別の活用例を自社商材に置き換えたか
  • LPやフォームの改善余地を確認したか
  • 広告CV、GA4、CRMの役割を分けたか
  • 自社運用と外部相談の範囲を決めたか

この情報があると、Web広告の相談時に「何となく広告を出したい」ではなく、「認知を広げたい」「検索広告で獲得したい」「再訪問を強くしたい」「LPと計測を見直したい」と具体的に話せます。次の打ち手を決めるためにも、広告例を選ぶ前に、自社の前提条件を見える化してください。

よくある質問

Q. Web広告の活用例は何から見ればよいですか?

最初は、認知、獲得、再訪問の3局面で見てください。認知ならSNS広告や動画広告、獲得なら検索広告、再訪問ならリマーケティングが候補になります。ただし、商材単価、検討期間、LP、計測環境によって優先順位は変わります。

Q. Web広告の費用はいくらかかりますか?

広告費は媒体や目的、競合状況によって変わります。小さく始める場合でも、媒体費だけでなく、LP改善、バナーや動画制作、計測設定、運用工数を含めて考えてください。予算配分を判断したい場合は、費用相場の記事で詳しく確認してください。

Q. 自社でWeb広告を運用できますか?

小規模な検索広告やリマーケティングなら、自社で始められる場合もあります。ただし、複数媒体、クリエイティブ改善、LP改善、GA4やCRM連携まで扱う場合は、社内工数が大きくなります。どこまで内製し、どこから外部に相談すべきかを先に分けると判断しやすくなります。

Q. 認知広告と獲得広告は、それぞれどの数字で良し悪しを判断すればよいですか?

同じCPAで並べて比べないことが大切です。認知寄りのSNS・動画広告は、直接CVが少なくても、指名検索や再訪率、後日の検索広告経由CVへの影響で評価します。獲得寄りの検索広告は、CVR・CPAに加えて、商談化率や受注単価まで見ます。役割が違う施策を1つの指標で採点すると、伸ばすべき広告を止めてしまうことがあります。

Q. Web広告の活用例は、自社で真似る前にどこまで確認すればよいですか?

成功事例には、予算、商材単価、検討期間、LP、計測、営業体制という前提があります。媒体名やクリエイティブだけを真似ても、この前提がずれていれば同じ成果にはなりません。認知・獲得・再訪問のどれを担う例かを分け、自社のLPとCV計測がその局面を受けられるかを先に確認してください。

Q. 認知・獲得・再訪問の組み合わせは、いつ見直せばよいですか?

例を見ても自社に合う組み合わせが決められない、認知広告を配信しても指名検索や再訪問が動かない、検索広告のクリックはあるのにCVしない、CVはあるのに商談化しない、といった状態は見直しのタイミングです。媒体を足す前に、どの局面が弱いのかを指名検索・再訪率・商談化率で切り分けてください。

まとめ

Web広告の活用例と成功パターンのまとめ図

Web広告の活用例は、媒体名や面白いクリエイティブだけで選ぶものではありません。認知、獲得、再訪問のどこを強くしたいかを決め、商材単価、検討期間、LP、計測環境、社内体制に合わせて組み合わせてください。

成功事例や媒体別の特徴紹介は参考になります。ただし、施策を真似る前に、自社の前提条件を確認してください。初回接触から再訪問までのつなぎ方、BtoBの長い検討期間に合わせた追客、LPやフォームの改善余地、指名検索・再訪率など間接指標の扱いまで見ると、広告例を実務判断に変えやすくなります。

Web広告で成果を出すには、広告を出して終わりではなく、広告接触後の行動設計が出発点になります。誰に初回接触させ、どのLPで理解を進め、再訪問時に何を訴求し、問い合わせ後にどの情報を営業へ渡すか。ここまでを一連の流れとして扱うと、自社に合うWeb広告の組み合わせが見えてきます。

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参考にした公式情報

執筆者情報
LOads 代表取締役 綱脇 耕輔

執筆者情報

LOads 代表取締役 綱脇 耕輔

Webマーケティング会社・大手Web系企業を経て独立し、デジタルマーケティング業界で14年のキャリア。2018年より東京・福岡を中心に、Web広告運用やSEO対策・AIO対策などのデジタルマーケティング支援を大手・中小企業問わず行っています。100社以上のマーケティング支援の現場で得た知見をもとに、独自の知見とナレッジでコラムを発信しています。